military.comによれば、金曜日に、北朝鮮が天安撃沈事件を討議するために来週、アメリカとの会談を提案しました。
この提案は、国連安保理事会の議長声明よりも前に行われました。先月末、朝鮮戦争の休戦を監視する米主導の国連軍は、同じテーマで一般レベルでの会談を提案しましたが、北朝鮮は国連の名前でアメリカが朝鮮半島内の問題に干渉してはならないとして、拒絶しました。今回、その立場を北朝鮮は翻し、将官級の会談を準備するために、板門店でアメリカの大佐との間での、実務レベルの接触を求めてきました。朝鮮中央通信(KCNA)は、北朝鮮軍が米軍へ送ったメッセージの中で「この提案は、天安事件の背後にある真実を科学的、公正なやり方で証明する(北朝鮮の)軍と人民の揺るぎない意志の現れです」と述べたと報じました。KCNAは、韓国が軍同士の討議を拒絶したので、この提案を行ったと報じました。米軍のコメントはまだ得られていません。
KCNAは北朝鮮の国営メディアです。
アメリカがこの会談を受け入れるとは考えにくいものがあります。北朝鮮の主張は聞かなくても明らかですし、話を聞いても、韓国の返事を聞くために持ち帰るだけです。そのために、将官クラスの会談を開くのは意味がないように思われます。北朝鮮も国連の議長声明を遅らせるために言ってみただけなのでしょう。非難決議が出た以上は、アメリカが改めて北朝鮮とこの件で話をする必要もないでしょう。現地の米軍としては、急ぐ必要もないので、北朝鮮の要請をほったらかしにしているのだろうと想像します。北朝鮮も議長声明から「北朝鮮」という単語が抜けたのが確認できたので、会談を続ける必要はなくなりました。このまま、この提案は流れて終わりになると考えられます。