本日は、約91,000件の機密情報が情報公開サイト「WikiLeaks」に掲載された事件が一番大きいのですが、もう少し情報を整理してから考えたいと思います。先に、米軍の自殺率増加の記事を紹介します。(記事はこちら)
米陸軍と空軍が、州軍と予備役において、自殺率が今年増加し、軍は説明に窮しています。今年最初の半年間で、州軍と予備役で65人が自殺し、2009年同時期には42人よりも増加しました。6月には32人(11人は州軍と予備役)が自殺し、1日あたりの発生率とレベルはベトナム戦争以来見られないものでした。このうち7人の自殺は、イラクとアフガニスタンで起こりました。ミズーリ州では、陸軍と空軍の州兵が6人自殺し、この十年間で最も高い総計となりました。これは、ミズーリ州の州軍が2001年に記録を取り始めて以来の自殺者27人の4分の1にあたります。
自殺の原因は、必ずしも複数にわたる戦地派遣ではありません。ミズーリ州軍では、6人中2人だけが、いずれも2005年にイラクとアフガンへ派遣されています。過去に派遣されたのは、1991年の1人だけです。6人中、女性は1人だけです。3人は18〜25歳、2人は37〜55歳、1人は26〜31歳です。
記事には関係者の困惑や失望を表明する言葉が多く書かれていますが、重要な数字だけ抜き書きしました。
私にも戦地派遣がない者にも自殺が増えている理由は分かりません。また、それを判断するには、この記事の情報だけでは不足です。ここでは、軍の対策にも関わらず、評価すべき成果は出ていないことを認識しておくにとどめるべきでしょう。また、派遣から期間が経っていることは、それほど不思議ではありません。PTSDは長い間かかって、ようやく症状を見せることがあるからです。