military.comによれば、ジョン・マケイン上院議員(Sen. John McCain)、リンジー・グレアム上院議員(Sen. Lindsey Graham)、ジョセフ・リーバーマン上院議員(Sen. Joseph Lieberman)がアフガニスタンのカンダハルを訪問しました。
マケイン上院議員は、NATO軍とアフガン軍が、タリバンの拠点であるカンダハルの治安を確立し、統治を強化すれば、この戦争に勝てるだろうと述べました。「タリバンはカンダハルが成功と失敗の鍵であることを知っています」「だから、この作戦で起きることは、この紛争の結果に大きな効果を果たすでしょう。しかし、私は、我々は成功できるし、成功すると確信しています。また、カンダハルは明らかに鍵となる地域です。そこで成功すれば、我々は逃走の残りにおいても成功するでしょう」と、マケイン議員は空港での記者会見で述べました。彼は、オバマ大統領が行っている2011年7月からの撤退開始に反対しています。マケイン上院議員は進展が現在から2011年7月までの間にあることを期待していますが、「我々は仕事を終えていないときに、我々が立ち去り始めると敵に言ってはならない」と言います。3人の議員は、デビッド・ペトラエス大将(Gen. David Petraeus)、ハミド・カルザイ大統領( President Hamid Karzai)、カール・アイケンベリー大使(Karl Eikenberry)に面会しました。リーバー満場員議員は、オバマ大統領がアメリカが永遠にアフガンにいないというメッセージを送るために2011年7月のタイムテーブルを使おうとしていると言いました。マケイン上院議員はペトラエス大将が交戦規定を改良することを期待していると言いました。前任のマクリスタル大将が設定した交戦規定は、民間人の被害を最小限にするよう兵士に求めています。3人の議員は、アフガン政府が横領の調査を妨害していることを理由に、40億ドルの民間援助用を延期したニタ・ロウエイ下院委員長(Nita Lowey)を非難しました。
ごく簡単に要点だけを訳しました。
共和党の保守派には、テロとの戦いで勝つ能力がありません。今回、彼らが主張した意見はすべて、勝つための戦略ではありませんでした。
カンダハルを失っても、タリバンは生き続けるでしょう。かつて、カブールを失ってもタリバンは復活したのです。それに、タリバンの打倒が対テロ戦の最終目標ではありません。アルカイダの殲滅がそれであるはずです。よって、カンダハルが戦いの鍵であるはずはありません。精々、当面の目標に過ぎません。
2011年7月に撤退を開始すると明確な目標を立てないと、軍隊は準備のしようがありません。ブッシュ大統領のように、軍隊に撤退する時期を決めさせようとすると、軍はできるだけよい状態を確立してから撤退しようとするので、戦いが余計に長く続きます。最高指揮官である大統領が期日を設定するのは当然です。マケイン議員の意見は杞憂に過ぎません。イラクでも大した問題が起きていないことを考えるべきです。
交戦規定を細かくいじっても、大勢は変わりません。それよりは早く撤退する方が、より大きな変化を生みます。交戦規定は変更しない方がよいでしょう。兵士には、攻撃が無理な場合は諦めるように指導すればよいのです。どの道、現在のやり方を続けても効果はないのですから、これが正しい方法なのです。
40億ドルの支援は取り消したのではなく、横領の調査が済むまで延期したのですから、これはアフガン政府によい教訓とすることを狙っています。非難するほど問題があるとは思えません。
マケイン議員らの意見は、冷戦中の戦争のやり方を相変わらず踏襲しているとしか思えません。彼らのやり方では、同じことが繰り返されるだけです。彼らは単に変化を恐れているとしか思えません。