人権団体が「WikiLeaks」へ人権保護を要請

2010.8.11

 military.comによれば、主要な人権保護団体が「WikiLeaks」に対して、外国部隊に協力する民間人を保護するために、機密文書を検閲するよう依頼しました。

 「アフガン独立人権委員会(The Afghan Independent Human Rights Commission)」「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」、その他3団体が、「WikiLeaks」に公開した77,000件の機密文書から民間人の名前を削除するよう要求するメールを創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)に対して送りました。アムネスティは、「紛争犠牲者のためのキャンペーン(The Campaign for Innocent Victims in Conflict)」と「オープン社会研究所(the Open Society Institute)」「国際危機グループ( the International Crisis Group)」は、このメール送信には加わっていませんが、国際部隊に協力するアフガン人の特定問題に関するメール交換を行ったと言います。


  遂に、主要な人権保護団体から「WikiLeaks」へ、米政府から出たのと同様の要求が出てきました。これにより、アフガン人協力者の人名漏洩がかなりのレベルに達していることが推測できます。おそらく、人権保護団体が知っている人名が公開されたファイルの中にあるのでしょう。

 やはり、「WikiLeaks」の情報提供のやり方には問題があるのかも知れません。一度に公開した情報が多いこと。「WikiLeaks」が内容を精査していないことなどは、私は当初から問題だと感じていました。「WikiLeaks」自体が、一部の軍事用略語の意味が分からず、知っている人に協力を要請していることでも、それが推測できます。分析した部分を報告書の形で公開した方が、不測の事態は避けらるのです。

 

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