military.comによれば、米海兵隊のコマンドがソマリア沖で海賊に選挙されたドイツ船籍の貨物船「マゼラン・スター号(Magellan Star)」を襲撃し、船を取り戻し、発砲することなく9人を逮捕しました。
米海軍は未明の襲撃で使われた特定の戦術を提供することは拒否しました。米第5艦隊の広報官、ジョン・フェージ大尉(Lt. John Fage)は、作戦は約1時間かかり、海兵隊や貨物船の乗員に負傷者はいませんでした。マゼラン・スター号からの救難連絡に最初に対応したのは、トルコのフリゲート「TCG Gokceada(ギョクチェアダ)」でした。第15海兵遠征部隊の海上急襲部隊は、ドック型輸送揚陸艦ダビューク(USS Dubuque)から襲撃を行いました。同部隊は、海と空の両方から船に乗り込む能力を持っています。
多分、何か特別な戦術が用いられたのだと思われます。そうでなければ、まだ興奮状態がさめない海賊9人を、発砲せずに拘束はできません。海賊が一ヶ所に固まっていることを貨物船の乗組員が携帯電話で通報するなどして、海軍が知っていたといったアドバンテージがあり、海兵隊が巧みにそれを利用して、催涙弾などの非致死性兵器を用いて制圧したのかも知れません。その際、ギョクチェアダが潜入する舷の反対側で、海賊の注意を惹きつけるための機動を行ったかも知れません。夜明け前だったので、海賊は海兵隊が接近するのに気がつかなかったのでしょう。
幸運が重なって成功した、希な作戦だと思われます。