military.comが、グアムに配備される無人偵察機グローバルホークについて報じました。
太平洋を担当する米空軍司令官ゲーリー・ノース大将(Gen. Gary North)は、グローバルホークが情報収集と監視と偵察を行うのを助けると言います。現在は、太平洋地域で、U-2偵察機とRC-135、その他の偵察機によって行われている任務を、グローバルホークが補助します。U-2は韓国空域内での任務に使われています。米空軍は、月曜日に無人機をアンダーソン空軍基地(kmzファイルはこちら)に受け入れる式典を計画していました。朝鮮半島の南東2,000マイルの米領土内に3機の無人機を配置する計画です。
グローバルホークは、ほとんどの国の防衛圏の上、高度60,000フィートを飛び、1度に32時間以上を飛行します。記事には、グローバルホークが北朝鮮軍をモニタするために使われるという専門家2人のコメントを載せていますが、ノース大将はコメントを避けました。グローバルホークは、他にカルフォルニアのビール空軍基地(Beale Air Force Base・kmzファイルはこちら)と、中央アジアから東アフリカまでを担当する米中央軍の域内で、非公開場所の2ヶ所にだけ配備されています。
グローバルホークのグアム配備は、今月1日からと発表されていましたが、まだ来ていなかったようです。おそらく、部隊の施設が完成して、要員が着任したのが1日で、それから様々な準備を行って、来週月曜日に機体が到着するという意味でしょう。3機は2機を交替で飛ばし、1機は予備。このセットを3機の中でローテーションさせるわけです。よって、24時間の監視を可能にするわけです。
ここまでする緊急性が北朝鮮にあるのかが疑問です。ビール空軍基地は米本土の防衛、中央軍のはアルカイダなどの対テロ用として、北朝鮮の偵察用なら、緊要性がぐっと落ちます。中国軍の偵察に用いる可能性を提示することで、中国を牽制する目的があると、私は疑ってしまいます。