戦闘任務終了宣言後も首都で交戦

2010.9.7
修正 同日 11:10

 military.comによれば、オバマ大統領がイラクで戦闘任務の終了を宣言した数日後の日曜日、米軍はバグダッド中心部のイラク軍司令部を襲撃した重武装した武装勢力と戦い、この戦いで12人が死亡、多数が負傷しました。

 この攻撃は、イラク陸軍第11師団司令部に対して行われた、この数週間で2度目のものでした。米軍はイラク兵に援護射撃を行い、イラク軍はヘリコプター、無人攻撃機、爆発物の専門家を養成しました。米兵への損害はありませんでした。この攻撃では、6人の攻撃者が自爆ベストとトラックスーツを着用し、機関銃と手榴弾で武装し、爆薬を満載した車に乗って検問所で停止しました。6人は発砲し、検問所の兵士を殺しました。監視塔の兵備兵が反撃して、2人が軍施設の建物に入る前に4人を殺しました。施設の中に入った2人は、弾薬が尽きるまで戦ってから、自爆ベストを爆発させました。イラク兵は車を運転していた7人目の攻撃者を射殺し、自動車の爆弾が爆発しました。爆発は地面に大きなクレーターを残しました。犯行声明は出ていません。

 別の記事は、アフガニスタン軍を訓練・支援するのに、年間約60億ドルがかかるという見通しを示しています。訓練費用は来年の116億ドルから、4年間で平均62億ドルへと先細りしていくと予測されます。


 米軍の戦闘への関与は、これからも続くことを示す記事です。それでも、これまでのように派遣した兵士で目標をすべて達成しようとするような無謀な戦略ではありません。米軍の損失を減らし、本当に必要なところに資源を配分できるようになったのです。米軍が戦闘をするのは、イラク軍の要請があったときか、自身が攻撃を受けたときだけです。すべての部隊が撤退するまで、こうした戦闘は続きます。その度に、撤退の是非を検討しても意味はありません。しかし、派遣兵士の家族には、これからも心労が続きます。



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