military.comが訪日したロバート・ゲーツ国防長官(Defense Secretary Robert Gates)の東京慶応義塾大学での基調講演について報じました。
金曜日の講演でゲーツ長官は「課題の限界、複雑さ、致死性を考えると、私はと我々の同盟はこれまでよりも、より必要があり、より密接で、より重要であると主張します」と言いました。ゲーツ長官は、在日米軍なしでは北朝鮮軍の挑発はさらに常道を逸し、中国はより攻撃的に振る舞うかも知れず、災害援助はより時間がかかり、合同演習はより実行が難しく、アメリカはこの地域で得る情報はより少なくなるかも知れないと言いました。
両国はミサイル防衛でさらに効率が必要で、この機種で世界で最も進歩したものの一つとして現存のシステムを称賛し、SM-3の北朝鮮の脅威を迎撃する能力を賛美しました。両国は横田空軍基地でミサイル防衛の司令を共有し続けるでしょう。
ゲーツ長官は、普天間基地の移転を昨年採用された計画に基づいて前進させるというアメリカの意向をより明確にしましたが、彼は木曜日の防衛省での発言でより柔らかい言葉を用いました。ゲーツ長官の日本に移転に取りかかるように強く求めた過去の訪問から変化を見せました。
「私は中国がアメリカの不可避の戦略的な敵だという人々には与しません」「我々は世界を舞台にして建設的な役割を果たす中国を歓迎します」。それでも、彼は中国がサイバー戦、対人工衛星戦で中国が進んでいることが米軍の太平洋での活動と通信に潜在的な問題をもたらすと警告しました。
日本人の聴衆からの質問は中国で占められました。中国の胡錦濤主席を驚かせたように見えた、火曜日のJ-20(殲20)ステルス戦闘機のテストが与えた中国の民間人と軍の指導層との目に見えたギャップについて、ゲーツ長官は食い違いが気がかりだと言いました。しかし、彼は繰り返し、胡主席が明確に指揮をとっていると考えていると言いました。
「アメリカでは、我々は我が軍の規模、構成、コストについて厳しい議論を行っているところです」「我々は我々の利益を守り、我々の同盟国を守り、攻撃と脅迫の行為から潜在的な敵を抑止するのに必要な軍の戦力を維持し続けるでしょう。これを行うため、我々は日本に献身的で有能な安全保障のパートナーが必要です」。
ゲーツ長官は、韓国と協力する立場をとる日本の最近の合意を称賛し、そうした世界中で増加した軍事活動は、日本が国連安保理事会に加わるよう推薦する重要な理由づけだと言いました。
今のところ、地域の安全保障は全面的にアメリカに依存したままです。それでも、ゲーツ長官は北朝鮮との交渉を公に主張し、彼は悲観的に見えました。「韓国政府、アメリカと我々の同盟国、そして国際社会の期待と最善の努力にも関わらず、北朝鮮体制の正確と優先順位は不幸にも変わっていません」。
慶応大学のウェブサイトによると、この講演は14 日の午前9時から40分間、学生を対象に行われることになっていました。
発言の内容は予想できる範囲です。でも、普天間移転について、口調が和らいだ点には注目します。これはアメリカで海兵隊のグアム移転準備が遅れていることを反映しているのでしょう。実際の講演を見てみたい気がしました。
また、日本の安保理理事国入りを、もっと自衛他の活動を増やすことで推薦すると餌を撒いたあたりも周到に感じます。これで、普天間問題と自衛隊の海外派遣を急げ、「それが日本の国益だ」と叫び出す人たちが出そうです。
ゲーツ長官が日本人の特質を知っての上で発言したかどうかが気になります。こうした発言は当然、各地域の担当者との打ち合わせの上で行われます。頭のよいスタッフがいるのかも知れません。