military.comによれば、イラクのサダム・フセイン政権の犯罪の証拠を集めた証拠保管室が博物館として2011年中に一般公開されることになりました。
グリーンゾーンの奥深くにある証拠保管室には、鉄の足かせ、骨の破片、絞首刑用の綱、集団墓地から掘り起こされ、一部はまだ衣服を着ている骨格の写真などが収められています。高等裁判所に設けられた施設には名前がありませんが、裁判所当局者は「サダム犯罪博物館」という名前を提唱しています。しかし、裁判所はグリーンゾーンの強固に守られた政府施設内部にあり、アクセスはイラク軍により厳しく管理されています。米軍主導の軍隊がサダムを倒してから8年近く、新しいイラクの民主主義の中心地は未だに大多数の人々は立ち入れません。
今日は日曜日ですが、正月でもあるので特別に更新します。
ごく簡単に記事を紹介しました。
まだ関連する裁判がある可能性があるためか、証拠物をグリーンゾーンの外部の博物館に収めることはできないようです。一般公開と言っても、ごく一部の人たちを招いて見学させることしかできそうにありません。それでも、各国のマスコミが取材に来ることでしょうから、我々も展示物の一部を見ることができるでしょう。この博物館を作るのなら、アラブの論理で展示物を構成するのではなく、国際法の観点から整理し、解説するべきでしょう。国際法上の大量虐殺、民族浄化防止の観点から証拠を解説すべきです。イラク政府がどう考えているかが問題です。やり方に次第で、この博物館の価値は大きく変わるはずです。