military.comによれば、アフガニスタン南部のヘルマンド州(Helmand province)で最大の部族の長老が攻撃を止め、外国人戦士を追い出すと誓いました。
南西部で連合軍を指揮するリチャード・ミルズ海兵少将(Marine Maj. Gen. Richard Mills)は、この取り決めはサンギン地区(Sangin district)の長老とヘルマンド州のグラブディン・マンガル知事(Governor Gulabuddin Mangal)との間で取り決められました。しかし、ムラー・モハンマド・オマル(Mullah Mohammad Omar)の指揮下で最後まで戦うタリバンがすぐに戦いを止めることはなさそうです。過去4年間で、100人以上のイギリス兵がサンギンで死に、10月半ばに展開して以来、1ダース以上の海兵隊員が命を落としました。
議会予算局によると、アメリカは昨年毎月平均54億ドルをアフガンで費やし、戦争開始以来の経費の総額は3,360億ドルになりました。この取引はアッパー・サンギン峡谷(the Upper Sangin Valley)のサルワン・カーラー地区(the Sarwan-Qalah area)で最大のアリコザイ部族(the Alikozai tribe)との間になされました。部族は17平方キロの地域にある大多数の30ヶ所の村を支配します。この部族は2007年にタリバンに反旗を翻しましたが、援助不足により失敗しました。協定は25日間の交渉の後、土曜日にサンギン中心部で取り決められました。
それから、military.comによると、共和党の重鎮、リンジー・グレアム上院議員(Sen. Lindsey Graham)が数カ所の空軍基地を永続的にアフガンに持つべきとの見解を出しました。オバマ大統領はえいぞくてきなアフガン駐留に言及していますが、必要となるかは定かでありません。
記事の要点をまとめました。
部族の帰順は非常に大きな進展です。イラクでも、西部地域の部族が外国人戦士を追い出した後、テロ事件が急激に減りました。
残念なのは、部族が掌握している地域が幹線道路1号線の北にあり、カンダハル州への交通路から外れているらしいということです。これではカンダハル州への武器の流入を直接防ぐ力にはなりません。部族が支配する地域もごく狭く、決定的な進展と言えるほどではありません。イラクの場合、シリアから来る外国人戦士の通り道の部族が行動したので効果があったのです。
しかし、別の部族がこれに続けば話は変わるかも知れません。タリバンを支持するアフガン国民は多く、峡谷ごとや部族ごとにまとまっているため、こうした動きは他に伝わりにくいかも知れません。それでも、とりあえずは吉報として受け取っておくべきでしょう。