従軍聖職者による同性愛の結婚式が認可

2011.10.1


 military.comによれば、米国防総省は従軍聖職者が軍施設の内外に関係なく、同性の結婚式を執り行うことを認めると決定しました。

 金曜日の国防総省の発表は、9月20日に同性愛者が公然と軍務に就くことを禁じた法律の撤廃に続きました。一部の連邦議員は、1996年の防衛結婚法(the Defense of Marriage Act)に違反すると言って、従軍聖職者が同性の結婚式を行うことに反対しました。国防総省は従軍聖職者は個人的な儀式において司宰を務められるけども、彼または彼女の教義や個人的な信条に反しない必要があると言います。国防総省は、州や地方の法律に違反しない限り、国防省の資産は宗教的で、同性の結婚式のような祭式を含める個人的な式典に使用できるとも言います。


 こういう決定が今後次々と出てきます。そして、実際に基地内の教会で結婚式を行う同性愛のカップルが誕生することでしょう。残念ながら、同性の夫婦は異性の夫婦よりも恩典が少なくなる見込みですが、こういう実例が増えていくことで、将来的にそれらが撤廃される可能性も高まります。

 こうした動きが米軍にどんな影響を与えるのかに今後も注目していきます。黒人差別が問題視された時、米軍は正義感と言うよりは必要性から積極的にそれに対抗する動きを見せました。1962年に黒人のジェームズ・メレディスがミシシッピ州立大学に入学すると、これに州知事が反対したり、大学構内で暴動が起き、ケネディ大統領の命令で連邦軍が派遣される事態に発展しました。差別は軍隊の効率化を阻害する場合があります。だから、少なくない影響があるはずです。



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