中央アフリカに地上軍100人を派遣

2011.10.15


 military.comによれば、バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)は金曜日に、神の抵抗軍(the Lord's Resistance Army: LRA)と戦うために、約100人の米軍を中央アフリカに派遣していると言いました。

 議会への書簡で、オバマ大統領は米兵が反政府派指導者、ジョセフ・コニー(Joseph Kony)を追い詰める活動の顧問を務めますが、自衛の場合を除いて交戦はしないと言いました。ホワイトハウスは第一陣が水曜日にウガンダに到着すると言いました。最終的に、彼らは南スーダン、中央アフリカ共和国とコンゴにも展開します。

 長らくアフリカで最も残忍な反政府グループとみられている神の抵抗軍は20年以上前に攻撃を始めましたが、西方へ前進してきました。政権と人権保護団体は、その残忍さは数千人を殺し、300,000人のアフリカ人を逃亡させました。彼らは兵士にしたり、一部を性の奴隷にするために子供をつかまえました。コニーは彼の出身地のウガンダでの人道に対する罪に2005年に逮捕状が出され、国際刑事裁判所に手配されています。

 オバマ大統領の発表は下院議長、ジョン・ベイナー(John Boehner)への書簡の中で、控えめな形で表れました。その中で彼は、派遣がアメリカの安全保障上の利益と外交政策を進め、中央アフリカでのLRAに対抗する活動に大きく貢献すると言いました。

 派遣は、ウガンダを訪問した共和党のジェームズ・インホフ上院議員から支持を得ました。「私はLRAに起因する荒廃を直接に目撃しました。派遣はコニーの憎むべき行為を終わらせるのを助けます」「私はさらなるウガンダの子供の誘拐と殺人を防ぐ努力に熱烈に関与してきました。今日の行動はLRAの終末が見えたという希望を与えます」と彼は声明の中で言いました。

 しかし、オバマ大統領の書簡は派遣の限定的な性質を強調しました。「我が軍は連携する国の軍隊を選んで、情報、助言、援助を与えます」「米軍は戦闘の準備をしていますが、彼らは……自衛の必要がない限りは自身ではLRAと交戦しません」。

 国務省当局者は派遣が、ブッシュ政権に遡り、今年議会が可決したグループと戦うためのグループと戦うための、より大きな戦略の一環であると説明しました。国務省広報官、ビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)は、米軍はLRAを追跡し、最高指揮官を裁判にかけるために探すのを助けると言いました。「より広範な努力は反政府戦闘員の離脱、武装解除、家に戻ることを奨励することを含みます」。

 発表に先立って、オバマ政権は人権保護活動家に説明をして、当局者は称賛を得ました。「こうした顧問は地上で民間人を安全に保ち、LRAの最高指揮官を逮捕するために軍事作戦を促進することによって有益な影響を及ぼせます」と「Advocacy at Resolve」の代表、ポール・ロナン(Paul Ronan)は言いました。


 着想は悪くありません。しかし、実行の仕方によっては、この派遣はよい結果にも悪い結果にもなるでしょう。

 ベトナム戦争は突然起きたわけではなく、アメリカがベトナムへの共産主義の拡大を懸念し、軍事顧問団を派遣したところから始まっていました。アメリカが人道的な危機の解決だけに顧問団を活用すれば、よい結果があるでしょう。しかし、最終的な目的はアルカイダに結束しそうなイスラム系テロ組織を殲滅したいわけで、それだけに傾注すると、最終的に地上軍を現地に派遣することになるかも知れません。やり方次第で最高から最悪まで、簡単に転んでしまう決断です。

 時間がないので簡単にします。しかし、この問題は複雑で、考えるべきものがたくさんあります。



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