米兵が韓国で未成年少女を強姦

2011.10.22


 military.comによれば、米陸軍第2歩兵師団の兵士が17歳の韓国女性を残忍に強姦し、火傷を負わせたことを、議政府(Uijeongbu)地方裁判所の初公判で告白しました。

 第37野戦砲兵連隊第6大隊のケビン・リー・フィリッピン1等兵(Pvt. Kevin Lee Flippin)は、9月24日にキャンプ・ケーシー(kmzファイルはこちら)に近い寄宿舎スタイルのアパート兼ホテルでの強盗と強姦、加重暴行を認めました。検察官はフィリッピン1等兵に禁固15年を求刑しました。判決は11月1日の予定です。

 証言によれば、フィリッピン1等兵は、友人と分かれる前に東豆川市(Dongducheon-si)の「ジィエング・ゴシテル(Jihaeng goshitel)」のホールを歩き回り、一緒にウォッカとウィスキーを飲んでいました。午前4時、フィリッピン1等兵が犠牲者の鍵がかかっていない部屋に入る前にいくつかのドアを開けるのを撮影した監視カメラの映像が法廷に示されました。フィリッピン1等兵は、犠牲者の住居で見つけたナイフと一組のハサミで脅して、犠牲者を叩き、数回強姦しました。犠牲者はアパート中を引きずり回され、繰り返して強姦される前、反撃して、腕に負傷しました。ある時点で、フィリッピン1等兵は犠牲者を殴り、ライターで彼女の胸を焼きました。

 フィリッピン1等兵は4時間、アパートに居残り、酔いが覚めると即座に許しを請いました。夜のある時点で、フィリッピン1等兵は犠牲者の財布から金を盗み、それは5,000ウォンと約4ドルでした。

 犠牲者は東豆川市の聖メアリー病院で、医師と精神衛生従事者によって治療されています。

 パク・サンス検察官(Prosecutor Pak Sang-su)は、犠牲者に賠償金の支払いと謝罪をしようとしたかとフィリッピン1等兵に尋ねました。これらは韓国では犯罪の後で行われる慣習です。フィリッピン1等兵は試みたものの、彼女と連絡が取れなかったと言いました。「私は彼女に、彼女が望むだけのすべてのものを与えたいです」と彼は言いました。

 裁判の前に、約20人の抗議者が裁判所の外に集まり、地位協定の改定とフィリッピンの行動に対するオバマ大統領の謝罪を要求しました。抗議者たちは、フィリッピンの事件を1995年に沖縄で起きた悪名高い強姦事件に匹敵すると言いました。その事件では、3人の軍人が12歳の少女を誘拐して強姦しました。

 米韓地位協定は、米軍隊員に凶悪犯罪の疑いがあり、法執行当局要請した場合、隊員を韓国に身柄を引き渡すことを許します。これはフィリッピン1等兵の事件で起こったものです。より小さな事件では、容疑者の身柄は米軍に残りますが、捜査員が会えるようにしなければなりません。


 事件に直接関係する部分を抽出しました。

 またしても酒乱の米兵が起こした事件です。日本も韓国も極めて長期間、米軍が駐留しており、こうした問題を無視できないので紹介しました。

 ゴシテルというのは簡易ホテル・アパートというような形の宿泊施設で、小さな部屋に最小限の設備が備えてあるようです。被害者は鍵をかけずにいたところを押し入られて強姦されました。一方的にフィリッピンに問題があったことになります。

 容疑者の引き渡しは記事に書いてある通りで、容疑に争える部分がないと、米軍隊員は現地の司法機関に引き渡されます。当然、米軍でも様々な機会を通じて問題を起こさないように指導しているのですが、酒のために起きた事件が繰り返されています。

 東豆川市はいわゆる「基地の街」で、第2歩兵師団の司令部も置かれています。ソウル市の北、非武装地帯に非常に近い場所にあります。議政府市では、2002年に米軍兵士が女子中学生を轢死させる事件が起きています。現地でどのような反米軍運動が起きているかは、興味があるところです。



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