リビア作戦にかかった英軍の戦費は?
BBCがリビア作戦のコストについて報じました。記事から数に関する部分を紹介します。
軍用機は、約10,000回の攻撃任務を含め、26,000回以上出撃しました。イギリスの航空機だけで3,000回の任務を行い、その内NATO軍全体の5分の1にあたる2,000回が攻撃任務でした。
英国防省はイギリス空軍のトルネードとタイフーンは陸軍のアパッチ・ヘリコプターと共に、640個の軍事目標に命中させたと言います。
NATO軍は、アメリカの空中給油機とプレデター無人偵察機のような諜報、監視、偵察資産に依存しました。
国防省の任務が12月中旬まで続くとした最新の見積もりでは、イギリスの納税者は1.6億〜3億ユーロを燃料、補給、宿泊に、1.4億ユーロを弾薬のために支払います。
最大時で約2,300の隊員が派遣され、1,420発の精密誘導爆弾とミサイルが使われ、陸軍のアパッチは110発のヘルファイヤミサイルとCR-Vロケットを発射し、30mm機関砲を4,000発以上撃ち、海軍の艦船は240発の爆発・照明弾を撃ちました。
これらの数字をどう見るかが問題です。
費用を日本円に直すと、燃料、補給、宿泊の費用が約172億〜323億円、弾薬が150億円です。これが高いか安いかは個人の価値観によって左右されます。ハイテク兵器に高額の費用がかかっていますが、お陰で陸上部隊を派遣せずに済み、戦死者は出ていません。
2,000回攻撃のために出撃して、目標に命中したのが640回というのは記憶しておいてよい数字でしょう。2,000回の中には攻撃目標を見つけられずに引き返したものも含まれるでしょうが、出撃と攻撃成功の率は32%程度ということです。私には、この数字が近代的空軍の能力を示す数字として重要に思われました。
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