シリアがウラン濃縮施設を建設か?
military.comによれば、米調査官はシリア政府が、核兵器を作る技術を得るために、パキスタンの核爆弾の父、A・Q・カーン(A.Q. Khan)と活動したという疑いを強める、これまで知られていなかったシリアの施設を特定しました。
シリア北西部の建物は、カーンの指導でカダフィ大佐が核兵器を作ろうとした時にリビアに提供されたウラン濃縮施設に設計が非常に合致していると当局者は言いました。
国連の国際原子力機関(The International Atomic Energy Agency)も、カーン博士とシリア政府当局者、ムヒディン・イーサ(Muhidin Issa)との書簡の往復を入手しました。イーサは1998年にパキスタンが核実験の成功したのに引き続いて、科学的な協力とカーン博士の研究所への訪問を提案しました。
アル・ハサカ(Al-Hasakah)の施設は現在、綿糸紡績工場のように見え、以前は核製造のために使われる徴候を見出していませんでした。しかし、イスラエルの軍用機が2007年にシリアのプルトニウム生産炉と疑われるものを破壊したとすると、奇しくも設計が一致したことはシリアがウラニウムとプルトニウムで原子爆弾を作る2本のルートを追求しているかも知れないことを示します。
シリアとカーン博士のつながりは、IAEAの調査に詳しい外務高官と元国連査察官からAP通信に提供されました。問題のデリケートさのために、両者は匿名を条件にしました。
シリア政府はコメントを拒否しました。火曜日に接触したIAEA当局もコメントを拒否しました。
シリアは核爆弾の開発に近づいたとみなされたことはありません。ダマスカスが秘密の核計画を続けている徴候もありません。アル・ハサカがウラン製造のためなら、こうした計画は放棄され、イスラエルの爆撃で終わる途上にありました。
しかし、IAEA当局者とアル・ハサカの施設についつ話した、カーネギー国際平和基金(the Carnegie Endowment for International Peace)の核計画アナリストのマーク・ヒブス(Mark Hibbs)は、建物について詳細を知ることが大事だと言いました。「ここで危機にさらされているのは、施設の核開発の歴史です」「人々は彼らがそこで何をしようとしたかを知りたがり、シリアは情報を提供していません」。
結局、放棄された核施設が確認されたという話だったので、残りは少し追加するに留め、大半は省略しました。
コメントもさほどありません。この報道を受けて、シリアから動きが何かあるのかが気になりますが、今すぐに危険はありません。
発見された核施設は記事に掲載された写真から推測して、Google Earth上で位置を特定できました(kmzファイルはこちら)。
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