韓国軍が一発でも北朝鮮領内に発砲すれば、同じように韓国の青瓦台を火の海にすると、北朝鮮軍は平壌から声明で脅しました。「彼等は延坪島の教訓を忘れるべきではない」と朝鮮中央通信は声明を伝えました。
記事のごく一部を紹介しました。
北朝鮮は強く脅しているみたいですが、事件の一周年を記念して特に何もできなかったことを隠しているだけです。韓国が北朝鮮領内は攻撃しないことを分かった上での脅しです。
韓国軍が実弾射撃をしないのは北朝鮮に砲弾を撃ち込まれたと言われるのを避けるためもありますが、それよりも現場海域で機動演習をすることの方が重要だからです。指揮の通りに艦隊が行動し、その手順を確認するのが狙いです。対応としては適切です。昨年の攻撃では、韓国の政治家が韓国軍の反撃が不十分だと批判しましたが、当サイトで検証した結果では、北朝鮮軍の砲撃はかなり散開しており、評価はできませんでした。
北朝鮮の脅しは虚仮威しですが、何もできないわけではなく、実際に彼らが総攻撃をかければ、韓国も相当の被害を想定しなければなりません。北朝鮮には、そういう戦闘を継続する力はなく、最終的には韓米軍に反撃されて終わります。だから、彼らが行う攻撃は米軍が介入するような紛争拡大にならない範囲に限定されながらも、圧力たり得るために一定の犠牲を強いるのです。彼らのテロ攻撃は戦力の限界を示すものではないことを理解する必要があります。
北朝鮮の経済状況が悪化して、大きな軍事攻撃はできず、弾道ミサイルの発射も行えていません。すでに国家として失敗しているとされる北朝鮮が未だに生きながらえているのは、中国の支援があるとしか思えません。