パキスタン軍への攻撃はタリバンの罠?
military.comによると、米軍はNATO軍はタリバンの計算された機動により友軍のパキスタン国境前哨を攻撃するようおびき寄せられたと考えています。
米軍とアフガン軍の合同パトロール隊は土曜日の早朝、タリバンに攻撃を受けました。標識の乏しい国境地域で敵を追跡する間、パトロールはパキスタン軍の前哨を武装勢力の野営地と誤認し、攻撃するためにNATO軍のガンシップと武装ヘリコプターを呼んだようです。匿名の米当局者は、報告書がタリバンが意図的に越境した銃撃戦を引き起こそうとしたことを示していると言います。
AP通信に示された米軍の記録によると、合同パトロール隊はタリバンの迫撃砲と小火器による攻撃を受けた後で応援を要請しました。対応する前に、合同パトロール隊はパキスタン軍に問い合わせ、パキスタン軍はこの地域に兵士はいないと答えました。約2時間後、その時までにパキスタン国境前哨の方向に逃げたと見られる武装勢力を追いかけていた米軍指揮官は、重火器を三脚に取り付けた、彼が武装勢力の野営地と考えたものに気がつきました。合同パトロール隊は現地時間の午前2時21分に、野営地がパキスタン軍の国境前哨だと知らずに空襲を要請しました。記録は記録は空からの対応がアパッチ攻撃ヘリコプターとAC-130ガンシップを含んでいたことを示します。
military.comによれば、同盟国の指揮官は事件の最初の調査結果をクリスマス前に出すよう望んでいます。米中央軍指揮官、ジェームズ・マティス海兵大将(Gen. James Mattis)はスティーブン・クラーク空軍准将(Brig. Gen. Stephen Clark)を調査の責任者に指名しました。クラーク准将の仕事は12月23日までに事件の詳細を調べ、報告しに戻ることです。
AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターとAC-130スペクター・ガンシップが対応し、国境前哨を攻撃しました。しかし、これらの詳細とその他の事柄すべては公式には確認されておらず、アメリカとパキスタンの報道は食い違っています。
パキスタンはたとえば、空襲を中止させるために米軍指揮官に必死に接触しようとしたと言いましたが、米当局者は彼らは空襲前にパキスタン軍指揮官にこの地域に兵士が入るかどうかを尋ねるために無線で連絡したと言いました。パキスタン軍が米軍とアフガン軍の地上軍や航空機を攻撃したかどうかも不明です。ワシントンポスト紙はパキスタン軍は警告射撃と照明弾を発射したと書きました。
目新しい情報だけをまとめました。やっと事件の詳細が少し分かりました。
AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターとAC-130スペクターなら、機関砲からミサイル、榴弾砲まで使えたことになります。
事件がタリバンの罠だったとしても、これは以前からタリバンが使い続けてきた戦術だけに、今さら引っかかる方がどうかしていると思います。
来月、さらに詳しいことが分かるでしょうが、この記事からも新しい疑問も湧きます。合同パトロール隊がアフガン領内にいたとすると、パキスタン軍の国境前哨からは300m程度の距離にいたことになります。そこに小火器や迫撃砲の攻撃があったのなら、それはパキスタン軍も察知できたはずです。彼らはこの攻撃に対して、対応しなかったのでしょうか。また、赤外線探知機なしに300mも離れた場所は攻撃できません。タリバンはそのような高価な装備品を持っていないでしょう。合同パトロール隊の近くにタリバンの小部隊がいて、彼らが小火器で攻撃を行い、迫撃砲隊に敵の位置を連絡したのでしょうか。あるいは、最初に攻撃を行ったのはパキスタン軍で、合同パトロール隊をタリバンと誤認したのでしょうか?。
それにしても、パキスタン軍の国境前哨の位置くらい、米軍が知っていてもおかしくない話で、タリバンの罠は言い訳のようにも聞こえます。謎はまだ多いのですが、米軍はひどく準備不足だという印象です。
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