米軍の退役軍人が占拠抗議活動に同調
military.com によれば、「ウォール街を占拠せよ」運動に米軍の退役軍人が参加し、イラクの請負業者は兵士たちが彼らが帰国するのを守っている間に大金を儲け、自分たちはいま生計を立てられないと主張しています。
「ウォール街、銀行、企業の声を支持して、あまりにも長い間、我々の声は封じられ、抑圧され、無視されてきました」と水曜日にズコッティ公園を行進した27歳のイラク帰還兵、ジョセフ・カーター(Joseph Carter)は言いました。約100人の退役軍人がベトナム退役軍人プラザからマンハッタンの金融街を軍服で行進した後、シアトル出身の元陸軍軍曹は占拠抗議者の仲間とブロードウェイの通行人と話しました。
彼らの失業率は国の平均値を追い越し、さらに悪化すると予測されます。彼らは米憲法修正第1条で保障された権利(表現や宗教の自由)が保護されるかを心配しています。そして、彼らは怒っています。復員軍人の日の1週間前、多数の米軍人の男女は、100人の抗議者がウォール街地区を行進した9月中旬に生まれた占拠運動を支持しました。
「10年間、我々は1パーセントの富裕層を豊かにして、我々の経済を破壊し、何年も治療を必要とするトラウマを持ち、負傷した帰還兵を生んだままにした戦争を戦ってきました」と「Iraq Veterans Against the War 」を率いるカーターは言いました。
オークランドを占拠する運動で飛翔体により頭骨を折った元海兵隊員は現在、カルフォルニアで治療を受けています。警察は現在、街の市民警察評価委員会で正式な調査の対象となっています。
水曜日にニューヨークで、退役軍人が証券取引所の前で隊列を組んで立ち、「我々は退役軍人です!。我々は99パーセントです!」「企業収益は上昇し、兵士は血を流して死んでいます!」と叫んだ時、警察は彼らを取り囲みました。「我々はウォール街占拠運動を支持するためにここにいます」と彼は宣言しました。スクーターに乗った警察官が退役軍人を証券取引所の入り口から引き離しました。行進者の反対側には警棒を持った騎馬警官の列がありました。
「我々は、オークランドで負傷した兄弟、スコット・オルセン(Scott Olsen)への支援を表現するために行進しています」と元陸軍技術兵のジェリー・ボーデロー(Jerry Bordeleau)は言いました。ウォール街とブロードウェイの交差点で、彼らは2度イラクに派遣されて入院したままの海兵隊員のために黙祷するために止まりました。オルセンは水曜日に退役軍人や、ボストンとフィラデルフィアからロスアンゼルスとシカゴまでの全国の占拠運動の活動家に称賛されました。(オルセンに関する記事はこちら 。彼の負傷時の映像は下。さらに元レンジャー部隊のケイバン・サベギ(Kayvan Sabeghi)が脾臓を警官に叩かれ集中治療室で治療中。記事はこちら )
20歳の陸軍予備役、ジェームズ・マクブライド(James McBride)は、10月11日に運動を隣の区画に拡大しようとして141人が逮捕された翌日にボストンの占拠運動に参加するためにバーモントからやって来たのは、軍での誓いの言葉が理由だと言いました。「私は彼らの自由を守ることを誓いました。彼らは逮捕されました。それは憲法にひどく違反しています」とマクブライドは言いました。彼は彼が医療上の理由で名誉除隊に満たないと言いました。マクブライドはウォール街占拠の抗議者はアメリカの法が守る市民的不服従だと言いました。「彼らは我々を追い出したかったのです。これは平和的な集会です」と彼は木曜日に言いました。「憲法では、人々は平和的な集会の権利を持っています。単純明白です。合衆国憲法を守るため。それが私がここにいる理由です」。
ニューヨークに戻り、ボーデローはイラクとアフガンへのアメリカの関与に関して一部の経済機関を批判しました。「ウォール街の企業はイラクとアフガンの戦争で大きな役割を果たしてきました」と24歳のボーデローは言いました。彼は2009年に終わった二度の戦地派遣でイラクに数年間派遣され、いまはニューヨークの大学に通っています。彼は民間の契約者はこれらの国で、国の掲載と国に破壊的な影響をもたらし、少数の人々にだけ利益をもたらす企業収益の追求で大きな利益を得たと言いました。大恐慌以来の富める者と貧しい者の最大の収入の差を調整するために「99パーセントは明確な態度を打ち出さなければなりません」とボーデローは言いました。
「ハリバートン社とベクテル社はこれらの戦争をうねりだと考えました」と彼らは叫び、イラク再建のために連邦契約を受け取った米企業の社名を引き合いに出しました。彼らは国のために戦って命を賭けた者たちは、彼らにほとんどのアメリカ人よりも少しだけ多く仕事を見つけるチャンスを与える経済政策と商習慣に抗議する権利があると言います。
労働統計局によれば、2008〜2011年まで退役軍人の失業率は5.1%上昇しました。約9%の国の失業率と比較して、18〜24歳の退役軍人の失業率は20%を上回りました。退役軍人の失業率は、負傷したり精神的なトラウマを被った10,000人の軍人がアフガンから帰国し、46,000人が年末にイラクから帰国した後で上昇すると予測されます。
憲兵隊に勤務したボーデローは、心的外傷後ストレス障害の診断は彼が法執行機関のキャリアを続けることを不可能にして、自給10ドル以上の仕事を見つけるのに苦労したと言いました。彼は傷害給付金で暮らしながら、ニューヨークの市民公園で管理人として働いています。「私はそれで生き延びることは本当に出来ません」。
水曜日の抗議は、別の退役軍人がニューヨークで警察と対決した2週間後に起こりました。勲章を受けた元海兵隊軍曹、シェーマー・トーマス(Shamar Thomas)は、タイムズスクエアの活動家を取り締まる警察官の目の前に行きました。「ここは交戦地域じゃない!。武器を持つ人たちはいない!」と彼は情熱的に警察官に言い、録画された懇願はYouTubeに投稿されました。
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マイケル・ブルームバーグ市長(Mayor Michael Bloomberg)は、抗議は現在7週間目で、本当に中小企業と家族を傷つけていると考えると言いました。彼は街が抗議者の憲法修正第1条の権利を守るために懸命に働いたものの、この地域の他の人たちの権利を懸念していると言いました。ブルームバーグ市長は適切な場合には行動を起こすと言いました。
ウォール街の中小企業へのアクセスを容易にするために、数百人の警察のバリケートは水曜日に除去されたと市長の広報官、マーク・ラヴォナ(Marc LaVorgna)は言いました。
こんなに状況が悪化しているとは考えていませんでした。 唖然とした思いで、何を書いたらよいのかが浮かんでこないほどです。
オルセンの負傷は明らかに警察のミスです。日本でも過去にデモが激化した際に、警察が催涙弾を水平に発射し、それが抗議者の頭部に命中することがありました。本来は上空に発射して、催涙弾の勢いを殺いだ状態で落下させなければならないのです。催涙弾は通常の銃弾よりはずっと弾速が遅いものの、大きくて重たいために大きな運動エネルギーを持っています。
トーマス元海兵軍曹の英雄的行動の映像はフルバージョンです。彼がやって来て、警察官を立ち去らせるまでが撮影されています。
ブッシュ政権の無益な対テロ戦略が今になって噴出しているのは間違いがありません。当サイトでもずっと民間軍事会社の問題は取り上げてきました。彼らがどんな問題を起こし、責任を取らずに、利益をあげてきたかは、今さら説明の必要がないほどです。
抗議で負傷した元兵士を支援するために別の兵士が抗議に参加するという動きが出ている点が気になります。これが退役軍人に拡散していくのかどうかです。アメリカは大きな国なので、こうした動きが伝搬するのは遅いと言われます。しかし、いまやニュース報道が発達し、さらにインターネットによる拡散がある時代ですから、大きな動きへと発展していくかも知れません。
ところで、現在公開中の映画「ミッション:8ミニッツ 」にも、こしたブッシュ政権の対テロ戦略への批判が込められています。説明すると結末が分かってしまうので書きませんが、一見に値する作品です。