海兵隊負傷戦士連隊で起きた珍事件
military.comによれば、米海兵隊は火曜日に、クリスマスツリーを飾る名誉負傷章(Purple Heart)を亡くなった1,150人の海兵隊員と海軍隊員に誤って送ったことを謝罪しました。
中央に名誉負傷章の像をあしらった金の装飾物は、連隊指揮官から受取人への手紙、身体再生プログラムの小冊子を含む海兵隊負傷戦士連隊(the Marine Corps Wounded Warrior Regiment)からの荷物の一部でした。荷物は亡くなった兵士に届けられました。海兵隊は月曜の夜に家族が連絡した時に間違いを知りました。「こうした間違いが英霊の家族に苦痛を引き起こしたことについて、我々がどれだけ申し訳なく思っているか、表現する言葉がありません」と連隊指揮官、ジョン・L・メイヤー大佐(Col. John L. Mayer)は言いました。「事件が起きた理由は言い訳をしません」。
連隊広報官、ジル・L・ウルフ大尉(Capt. Jill L. Wolf)は、火曜日に荷物を受け取った35家族が誤りを指摘する連絡をしました。彼女はメイヤー大佐が彼らに謝罪の電話をかけ始めていると言いました。謝罪の手紙がすべての家族に送られる予定です。
クリスマスツリーの飾りは明らかにされていない慈善団体が寄付し、9/11以降に名誉負傷章を受け取った存命中の海兵隊員と海兵隊に配属されて負傷した海軍隊員に送られるはずでした。約8,000人には意図の通り、存命者に送られました。
ウルフ大尉は、名誉負傷章受勲者に飾りが送られるのは3年目だと言いました。2009年、2010年には認知された誤りはありませんでした。
クアンティコに司令部がある海兵隊負傷戦士連隊は、海兵隊員と海兵隊を支援中の海軍兵士の戦闘・非戦闘の負傷、傷病、怪我に対して非医療のケアを提供します。その目標は彼らを軍の任務にも度するか、民間人の生活に転向するのを助けることです。
この事件はセイシェル島の空港で無人偵察機「リーパー」が墜落した事に比べると、小さいかも知れません(記事はこちら)。しかし、軍人の名誉の問題はしばしば大きな問題へと発展するものです。先日紹介したペンデルトン基地の十字架も、まだ続報が続いています(記事はこちら)。
よって、存命の海兵隊員には名誉負傷章を模った飾りはクリスマスツリーにぶらさげる気の利いた贈り物になりますが、戦死した兵士の家族には悪い冗談としか見えないわけです。
海兵隊負傷戦士連隊について、ウィキペディアで調べたら、日本語の記事はないことが分かりました。日本の軍事マニアは武器に興味はあっても、負傷した兵士、しかも軽度の負傷兵には関心がないようです。実際、ウィキペディアの日本語記事の有無を調べると、日本の軍事マニアの関心がどこにあるのかは一目瞭然です。
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