メイヤー軍曹の名誉勲章に懐疑論
military.comによれば、海兵隊が公表した名誉勲章を受勲したダコタ・メイヤー退役軍曹(Sgt. Dakota Meyer)の武勲について、マクラッチー紙(McClatchy newspapers)が事実が不正確、誇張、証拠立てられないと報じました。
メイヤー退役軍曹は記事に失望したと言いました。「我々は名誉勲章の手続きと、この海兵隊員が国の最高の軍人の名誉に値するという結論を毅然と支援します」と海兵隊は声明で言いました。
メイヤー伍長(当時)の部隊に同行し、2009年のガンジガル峡谷(the Ganjgal Valley)の戦いを目撃したジョナサン・ランディ(Jonathan Landay)が書いたマクラッチー紙の記事は、説明の詳細は偽りか、未確認だと言いました。戦いで待ち伏せされたのは12人で、メイヤーはマクラッチー紙の記者と戦死した海兵隊員4人を含む13人のアメリカ人を救うことは不可能だったと記事は言いました。そして、軍の書面は、ヘリコプターの到着がメイヤーの車両ではなく、残りの人員の生存を確保したことを示しました。海兵隊のウェブサイトに主張されるように、メイヤーがタリバン兵8人を殺したことを確認する戦友の供述はありません。メイヤーの車両の運転手、ファン・ロドリゲス・チャベス2等軍曹(Staff Sgt. Juan Rodriguez-Chavez)は、メイヤーが武装勢力1人を殺すのを見たと報告しました。メイヤーが彼の砲塔から飛び出し、トラックから24人の負傷したアフガニスタン人を引っ張り出したことを支援する宣誓供述もありません。メイヤーの運転手は、9人のアフガン兵がハンヴィーに乗っていて、メイヤーは砲塔に残っていたと説明しました。
記事はメイヤーが戦友を助けるために命令を無視して銃火に飛び込んだというホワイトハウスと海兵隊の説明を支持する証拠はないとも言いました。海兵隊は目撃者の説明は異なるかも知れないものの、それは戦闘の混乱の常で、名誉勲章が承認される前に厳しい手続きがあったと言いました。受勲は多くの目撃者、映像、供述、照会命令、2つの調査により裏づけられたと海兵隊は言いました。「距離と戦いが続いた長さと、参加者の大半が自分と戦友の命をかけた戦いにあったという事実のために、目撃者の説明が特定の詳細において様々ですが、それは予測されたことです」。海兵隊は、メイヤーの説明に基づく、軍のウェブサイトに掲載された戦いの説明も弁護しました。「我々は、多くはそれぞれのインタビューに答え、それによって彼が「人生で最悪の日」と呼ぶものを再現したくないというメイヤー軍曹の個人的な希望から、こういうコミュニケーション手法を支持しました」。
しかし、マクラッチー紙の記事は、若い兵士は勇気を示し、詳細を誇張する必要もなく受勲に値したと言い、海兵隊のメイヤーの物語の取り扱い方を残念だと言います。「最も目立つのは、こういうことは多分不必要だったということです。勲章を得る296番目の海兵隊員、メイヤーは誰に聞いても受勲に値します」。勲章は最高の名誉に指名されていないという議会と兵士の間で高まった不満の中でメイヤーに贈られました。
メイヤー退役軍曹の受勲については、過去に報じています(記事はこちら)。しかし、この記事では戦いの詳細が語られていませんでした。今回、意外にもマスコミからの批判という形で内容を知ることになりました。この記事でも戦いの詳細は分からないので、元記事と海兵隊の記事の両方を読んでから、もう一度コメントを書こうと思います。掲載は明日になるかも知れません。
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