イランが今後もスパイ機を撃墜と宣言
military.comによれば、イランはアメリカがイランの空域を侵害し続けるのなら、さらに無人偵察機を追跡すると言いました。
元国防大臣のアリ・シャムカニ海軍少将(Rear Adm. Ali Shamkhani)は、イランは外国の偵察機による侵略に受け身のままではないと言いました。「もし、アメリカのスパイ機が侵害を続けるのなら、我々は黙っていません」とシャムカニ少将はIRNA通信社(IRNA news agency)のインタビューで言いました。「我々は彼らのスパイ機を追い詰め続けます」。
このコメントは、レオン・パネッタ国防長官(Defense Secretary Leon Panetta)が水曜日に、無人機が飛び立つアフガニスタンを訪問中に、アメリカはRQ-170がイラン上空で失われたような諜報活動をおこない続けると言ったことへの対応でした。
イラン軍事戦略研究センターを運営するシャムカニ少将は、イランが無人機偵察機をほとんど無傷で撃ち落としたことは、国の優れた技術能力を証明したと言いました。
木曜日にテヘランはアフガンにイラン上空に無人機を飛ばすためにアメリカに基地を使わせることを止めるように要請しました。
アメリカ人の執筆家でテロ専門家、レイチェル・エーレンフェルト(Rachel Ehrenfeld)は、アメリカはイランをスパイし続ける必要はあると主張しながらも、ほとんど無傷の無人機をイラン人に捕獲されたことに失望しました。「私はアメリカがイランをスパイするすべての技術を使うことを強く望みます。イランは我々の敵です」「衝撃は大統領(バラク・オバマ)が即時に無人機を破壊するよう命じず、アメリカの最新スパイ技術を渡してしまいました」。
シャムカニ少将とパネッタ長官の主張は互いに当然やるべきもので、ごく自然な成り行きです。
しかし、RQ-170が墜落した原因は未だに分かっていません。電子的な待ち伏せに引っかかったというイランの主張は、レーダーによる探知を疑わせますが、特定はできません。左翼前面に小さな傷がある他は大きな傷が見当たらないことは、無人機が無事に着陸したことを連想させますが、水面に落ちた場合もあり得ます。機体は台に載せて公開され、車輪付近がどのような状況かは不明です。車輪が出たままなのを隠したのか、車輪が出ていない状態で捕獲したのかのいずれかです。とにかく、捕獲の経緯はまったく不明のままです。いまはセンセーショナルな想像に走るべきではありません。
エーレンフェルトの意見は少し行き過ぎです。ディック・チェイニー元副大統領もイラン領内を空爆してでも破壊すべきだったと言っていますが、そうした空爆は関係のないものまで巻き込んだ上に、確実に破壊できる保証もありません。それよりも、無人機に自爆装置がついていないらしい点が私には気になります。
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