ラプター墜落はパイロットミス
military.comによれば、昨年アラスカで墜落したF-22「ラプター」の事故はパイロットのミスと結論されました。
調査報告書は、ジェフリー・ヘイニー大尉(Capt. Jeffrey Haney)が酸素マスクの空気の流れを元に戻すことに集中したらしく、航空機の降下を修正することができなかったと言いました。法務総監部隊のウェブサイトに掲載された報告によれば、それが航空機の高度が下がり、ジェット機を立て直すのに必要な補正行動を遅らせました。
調査員は兵ニー大尉が緊急酸素補給を起動させたという証拠を見つけませんでした。F-22は今年初め、パイロットが酸素欠乏について不満を述べたあとで数ヶ月間飛行禁止なりました。しかし、事故調査委員会は酸素はアラスカでの墜落の要素ではなく、ヘイニーが搭載されている酸素生成システムが故障した後、十分な血中酸素を保有していたと結論しました。報告は、ヘイニーは飛行の最後の瞬間まで十分な酸素供給を得ていたとしました。
報告書は太平洋空軍の指揮官、ゲーリー・ノース大将(General Gary North)が公表するまでは公式とはみなされません。同軍の広報官はこういう方法で報告書が公表されるのは珍しいと言いました。彼は報告書は、関係法令に適合していることを確実にするために、ノース大将の評価中だと言いました。
この事故は過去に2回紹介しました。(記事1・2)
当時は事故の状況はほとんど分かりませんでした。
報告が指揮官の承認の前に公表されたのは、武器の欠陥などがまったくない、パイロットのミスによる事故と判断されたためでしょう。
しかし、過去に酸素不足の問題がパイロットの間で話題になったとすれば、それがヘイニー大尉に大きな恐怖感となった可能性もあります。その結果、機体姿勢に注意が行かないほど、酸素の復帰に熱中した可能性が考えられます。パイロットミスではあっても、過去のトラブルから引き起こされた事故だったと言えるかもしれません。しかし、戦闘機にはボイスレコーダーは搭載されておらず、それは立証のしようがないことです。
なお、イラクから最後の米軍戦闘部隊が撤退したと報じられていますが、当サイトでは取り上げません。イラク戦は過去に散々議論してきました。イラク戦は戦略的ミスの産物であり、敗北に過ぎません。
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