米陸軍が下士官の整理を検討中

2011.12.29


 military.comによれば、米陸軍は2等軍曹以上の下士官の階級を調整する計画を来年4月に開始する予定であることを11月14日の覚書が明らかにしました。

 陸軍の人的資源・予備役担当海軍次官補トーマス・R・ラモント(Thomas R. Lamont)は、陸軍が意図しない早期退役をする下士官を特定するために、軍役安定計画(the Qualitative Service Program)を使うと言います。陸軍広報官、ティモシー・ベニナト中佐(Lt. Col. Timothy Beninato)は「Stars and Stripes」への電子メールで、この覚書は不注意に配布されたもので、詳細はまだ詰められると言いました。彼は詳細は数週間後に公開されると言いました。

 覚書によれば、兵士は3つの委員会の手続きで早期離隊を評価されます。

 最初の委員会は、1等軍曹以上の下士官に影響を及ぼし、能力、品行、進歩の可能性が陸軍の基準に合致しない上級下士官が軍務を続けることを拒否することを考察します。他の2つの委員会は12ヶ月間の活動強度が100%を越えると予測される仕事の中にあり、陸軍の基準を超えて昇進する仕事の中にある2等軍曹以上の下士官を対象としています。

 覚書には、2等軍曹が人手不足の仕事に変わる機会を得られると言います。

 陸軍広報官、ポール・プリンス(Paul Prince)はロバート・ゲーツ前国防長官(Robert Gates)が2015年までに27,000人の陸軍兵士を調整するよう指令を出したことに言及しました。「この指示を踏まえ、陸軍の能力部隊の整理を含めた軍の全般的な構成を決定するために、陸軍は資源が減少した時の将来の戦力の必要条件を分析しています」。別の広報官、ジョージ・ライト(George Wright)は、陸軍が人員の力を管理するための、多くがレベルを管理するために1990年代初期に使われた選択の幅を持つと言いました。


 記事の更新が遅れてしまいました。

 イラクとアフガニスタンから撤退すると、増えすぎた下士官が不要になるので、能力の足りない者から順に除隊させようということです。ブッシュ政権期に兵を増やしすぎたのが原因です。

 内部で検討中の覚書が漏れたために、記事はまだすべてを明らかにはしていません。今後、どのような方策が取られるかに注目しましょう。



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