ドック中のロシア原潜が火災
military.comによれば、北極圏のロスリャコボ造船所(Roslyakovo)でロシア軍の原潜エカテリンブルク(Yekaterinburg)が修理のためにドックに入っている最中に火災が起きました。
ムルマンスク地区の緊急事態庁当局者は、火災は木製足場を燃やしましたが、負傷者はおらず、放射能漏れはないと言いました。国防省当局者は、全兵器は修理の前に潜水艦から降ろされ、原子炉は安全に停止されていたと言いました。火災は足場から始まり、外殻を飲み込みました。内部に燃え広がる危険はありませんでした。
潜水艦のドック中の火災という珍しい事例です。
ロシアの潜水艦はしばしば、火災などの事故を起こしてきました。今回は大きな危険はなかったとは言い切れません。原子炉が停止中でも冷却用ポンプは回しておく必要があります。その為の電気は外部から電気ケーブルで艦内に引き込まれているはずです。そのケーブルが燃えて切れたら原子炉はメルトダウンに至る危険があるのです。潜水艦の周りは水だらけなので、水蒸気爆発が起きて潜水艦が破壊され、周辺一帯が放射能汚染に見舞われたかも知れません。ドック中での原子炉の扱いがどうかを確認する必要はありますが、当局者が巧みにそういう危険がなかったように見せかけているかも知れない点に注意してください。他にも、この事件を報じた記事がないか探してみたいと思います。
|