ベトナム戦争後に遺棄弾薬で十万人が犠牲に

2011.12.8

 military.comによれば、ベトナム戦争が40年前に終わってから、100,000人のベトナム人が地雷やその他の捨てられた爆薬により死傷し、すべてを除去するには数十年かかるだろうと当局者は言いました。

 国連が後援するこの問題の対処に関する会議で、グエン・タン・ズン首相(Prime Minister Nguyen Tan Dung)は「数千トンもの爆弾と爆発していない弾薬を含めた、戦争の痛みを伴う遺産は毎日、苦痛に満ちた犠牲者を生み続けています」と言いました。ズン首相は、戦争が1975年に終わってから、42,132人が殺され、62,163人が負傷したと言いました。アメリカは約1,600万トンの爆薬と弾薬を使いました。

 デビッド・シーア米大使(U.S. Ambassador David Shear)は会議で、アメリカは「負の遺産」の対処を支援するために6,200万ドルを提供したと言いました。

 バイ・フォン・リン労働副大臣(Bui Hong Linh)は、爆薬が国土の5分の1以上、1,600万エーカー(660万ヘクタール)に残っていると言いました。彼は740,000エーカー(300,000ヘクタール)では除去が行われ、最近承認された政府の計画は次の5年間に5億9,500万ドルをかけて、さらに120万エーカー(500,000ヘクタール)で除去を行うと言いました。


 偶然にも、今日は日本が真珠湾を攻撃して、太平洋戦争がはじまった日でもあります。戦争が終わって半世紀近く経っても、ベトナムでは投棄された爆薬の処理が終わっていません。日本でも、時々、大戦時の不発弾が発見されることがあります。

 



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