女性搭乗に向け潜水艦の設計が変更に
military.comによれば、女性の潜水艦搭乗に備えて、米海軍はバージニア級弾道ミサイル潜水艦を女性用に設計しています。
海軍はこの春から女性を潜水艦に搭乗させます。すでに24人の女性が年末から将校として弾道ミサイル・誘導ミサイル潜水艦で勤務するために訓練を始めています。海軍の初期の計画には、下士卒の女性やプライバシーが十分ではない小型の攻撃型潜水艦は含まれていません。
国防総省は議会に、海軍は次世代の弾道ミサイル潜水艦を女性の乗員を収容する柔軟性を持つよう設計することを通知しました。この会計年度に、海軍はバージニア級潜水艦を女性が乗船できるようにするために型を変更する研究も行います。
海軍は退役が近づいている現行のオハイオ級14隻と置換するために12隻の弾道ミサイル潜水艦を購入する予定です。新しいクラスの一番艦は2019年以降に購入されるでしょう。
「オハイオ級の後継艦の設計は、海軍の女性を潜水艦部隊に配属する取り組みのための次なる資金の見込み支出です」と国防総省は議会への書簡で言いました。必要とされる設計変更は、海軍が女性の下士卒が潜水艦で勤務できる必要があります。女性士官は現在の弾道ミサイル潜水艦に艦に修正を加えずに勤務できます。
潜水艦部隊指揮官の広報官、マーク・C・ジョーンズ少佐(Lt. Cmdr. Mark C. Jones)は「女性将校は女性下士卒の統合を研究する道筋を先導しようとしています」と言いました。
バージニア級計画の主要な請負業者である「エレクトリック・ボート社(Electric Boat)」はまだ、バージニア級の設計を変更するよう要請を受けていません。ジョーンズ少佐は「我々は可能性を評価しているところです」「女性を潜水艦部隊に入れるために、我々は様々なプラットフォームに様々な収容施設を検討しています」と言いました。ジョーンズ少佐は、この試みのタイムラインと投じられる資金については言いませんでした。議会への書簡は、目的とする柔軟性は財政的に責任ある行動において達成されると言いました。
潜水艦に乗る将校や下士官のトップである先任伍長には個室が用意されますが、下士官と兵卒は、それぞれが寝棚(ねだな)と呼ばれる、棚のように並んだベッドで寝ます。これを男女別に分け、トイレとシャワーをも分けないと、女性隊員は乗せられません。この記事が説明しているのは、そういうことです。
女性将校を先に訓練するのは、女性の下士卒を乗せる場合、居住区域を定期的に将校が視察するためもあるでしょう。掃除の状況などを将校が確認しに行くわけですから、女性下士卒の区域は女性将校が検査しないと、セクハラの温床になりかねません。
今のところ、順当に準備が進んでいると言えます。こうした準備で米軍が手抜かりをすることは非常に少ないのです。彼らは与えられた任務を完璧にこなすことに集中力を発揮します。逆に、創造的な発送をする軍人が最近は少ない気がしています。
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