リビアの動乱がさらに激化
リビアの動乱が激化し、カダフィ政権崩壊の兆候が出ていると言われるようになりました。ワシントンポストの記事がその後の様子を報じているので、要点をまとめました。
月曜日の朝、首都のトリポリでも建物が燃え、略奪行為、地上の抗議者を撃つ軍用ヘリコプターが報告されました。リビアの2番目に多い胃、ベンガジでは、反政府デモ参加者が街が彼らの支配下に落ちたことを、通りに出て祝いました。
亡命中の野党指導者、ファイズ・ジブリール(Faiz Jibril)は、リビア内部の接触先が東部リビアはカダフィ軍から解放されたと告げたと言いました。攻撃ヘリコプターが、人々がグリーンスクエアに集まっているトリポリで抗議者を攻撃していると言いました。軍はすでに抗議者が支配したミスルアタ(Misruata)からトリポリへ歩いてくる抗議者にも空襲を行っています。
米国務省は必要のない外交官と大使館の家族に出国を命じました。潘基文国連事務総長(United Nations Secretary General Ban Ki-moon)は、カダフィ大佐を広範な対話を行い、暴力はすぐに止められなければならないと強調しました。リビアの国連大使はカダフィに退陣を要求しました。
リビアの副外務大臣とウゴ・チャベス大統領(Hugo Chavez)の政府はどちらも、カダフィがベネズエラへ向かっているという報道を否定しました。カダフィ大佐がリビアを去ったという報道は、イギリスの外務大臣、有力者が、盟友のチャベスを持つベネズエラへ向かっていることを示唆する上方を見たと言うウィリアム・ヘイグ(William Hague)が原因でした。ワシントンポストへの電子メールで、ベネズエラの通信大臣、アンドレス・レザーラはカダフィが彼の国へ向かっているという報道は偽物で、杜撰だと言いました。
部族長たちはカダフィを非難し、兵士たちが反対のために部隊に離反しました。
トリポリで一晩の抗議活動において、少なくとも61人が死亡したとアルジャジーラが報じました。
リビアのインド駐在大使アリ・アル・エサウイ(Ali al-Essawi)は、月曜日に辞職し、カダフィ大佐に退陣を要求しました。彼は政府が外国人傭兵を抗議者に差し向けたことを批判しました。
日曜日の後半までに、人権団体「Human Rights Watch」によれば、リビア全土の死者は少なくとも233人になり、大半はベンガジで死亡しています。
リビア当局は、外国人ジャーナリストのアクセスを拒否し、周期的にインターネットと電話を遮断しています。
インターネットを使う電話、スカイプ(Skype)でメッセージを発信しているトリポリの住民は「物事は西リビアでは悪化しています」「インターネットはとても遅く、ウェブブラウズはほとんどの時間切断されます」「我々はこれ以上国際電話をできません」と言いました。住人はテキストメッセージも機能しないと付け加えました。
この後に、バーレーンなど、他の国での動乱についても説明がありますが省略します。
記事にはリビア国内の様子は非常に分かりにくくなっているとも書いてあります。反乱に加わった軍の規模も分かっていません。マルタに空軍機が飛来し、空軍幹部が亡命したことから、軍内部に動揺が広がっていることは理解できます。問題はその規模なのです。小さければ政府側に押さえ込まれますし、その反対なら動乱の大きな力になります。
アル・エサウイ大使が辞任した理由と、先日、公開された外国人傭兵の死体のビデオ映像から、この事実は確認されたと言えます。
情報は少ないものの、カダフィ政権は崩壊に向かっている感じがします。
一連のアラブ各国での動乱で、中東全域に長期間に渡って閉塞感が生まれていたことが分かります。それは一部においては、イスラム過激派を生んだのでしょう。今回の動乱は、大衆レベルによる政府に対する抗議運動です。あるいは、これによってガス抜きが生じ、イスラム過激派の活動に対する関心が薄れる可能性もあります。一方で、これまでの親米的な政権に対する反発から、反米的な政権が林立し、アメリカの中東政策が混乱する可能性もあります。
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