アフガン南部で警察の好感度が下落
military.comによれば、木曜日に発表された国連の調査は、アフガニスタン警察の評判が過去1年以内に国の南部において悪化したことを示しました。
全土で79%のアフガン人が1年前と変わらず、警察を好意的に見ており、34%は1年以内に警察に対する信頼があがりました。比較的安全な中部の州と首都で向上した警察に対する世論は、ヘルマンド州(Helmand)、カンダハル州(Kandahar)、ザブル州(Zabul)、ウルズガン州(Uruzgan)、ニムロズ州(Nimroz)ら南部5州での著しい下落により相殺されました。南部では回答者の48%だけが、この地域の警察に「いくらか好意的」か「非常に好意的」な意見を持っていました。これは1年前の67%から下落しました。この調査はアフガン内務省の協力で、34州にわたり5,000人以上の成人のアフガン人により、11月初めに行われました。この調査は2年目で、2009年より前との比較はできません。
一部省略しましたが、そこには南部でタリバン掃討が行われ、アフガン政府への権限移譲の準備が行われているにも関わらず、肝心のアフガン警察が汚職や麻薬の常用などで進歩がないということが書かれています。この批判はその通りです。
ただ、この調査は警察を嫌う理由までは調査していないようです。単に掃討作戦により生活に支障を来していることが不満となって現れた可能性があるかも知れません。急にアフガン警察の中身が変わるとも思えないのです。つまり、よくもならなければ、悪くもならない。元々、レベルは低いのだから、ということです。
話は変わりますが、オバマ大統領がエジプトのムバラク大統領に早期退陣を求める声明を出しました。やはりアメリカは、ジャーナリストや人権活動家を弾圧したことを問題視したり、エジプト情勢の混迷化を避ける必要があると考えたようです。しかし、アメリカの思惑通りに事態が沈静化するかは、まったく分かりません。エジプトにも過激派はおり、今後どのような活動を展開するかは不透明です。
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