リビア反政府派支援は手遅れ?

2011.3.16

 military.comによれば、フランスのアラン・ジュペ外務大臣(French Foreign Minister Alain Juppe)は、主要8ヶ国外相会議に先立ち、ラジオのインタビューで、世界の力がリビアの反政府戦士がカダフィ大佐を打倒するのを援助するには手遅れかも知れないと言いました。

 「もし、我々が先週、若干の空港や多くの航空機を無力化すれば、おそらく反政府派に損害をもたらす逆転は起こらなかったでしょう」「でも、それは過去のものです」「今日起きていることは、我々に好機を逃したかも知れないことを見せます」。


 記事をごく簡単に紹介しました。

 私もジュペ外務大臣に同感です。すでに、内戦が長期化することは避けられません。できることは、反政府派に財政、軍事援助を行うことくらいです。できれば勢いがある内にカダフィ政権を打倒して、できるだけ少ない犠牲で独裁者を退陣させたいところでした。今後、長く無益な戦いが続くことになります。

 外相会議はカダフィの退陣を求める決議ができただけでした。何のための軍事力か疑問を感じさせる展開です。 空爆をしないのなら、代替策だけでも決めて欲しかったと考えます。



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