反政府派がリビア中部で足踏み
military.comによれば、火曜日に国際社会の空爆によって妨害されながらも、リビア政府の戦車とロケット弾は1時間続いた戦いの後で反政府派を総崩れにして、その強さを強調しました。
ビン・ジャワド(Bin Jawwad・kmzファイルはこちら)の戦闘では空爆が行われませんでした。カダフィ大佐の生誕地、シルト(Sirte・kmzファイルはこちら)へ向かう反政府派は結局、東へ逃げました。一部の反政府派は「サルコジよ。あんたはどこにいるんだ?」と叫んで、ニコラス・サルコシ仏大統領に言及しました。ロケット砲と戦車の攻撃は反政府派を前線から総崩れにさせました。反政府派はトラックに積載したロケットランチャーで応戦できましたが、政府の砲撃が再開すると完全に撤退しました。
ビン・ジャワドの小村にわたって一斉射撃を交わした両者は、いま爆弾の金属片と小火器の攻撃で分散しました。ロケット砲と砲弾は街の中で煙の柱が爆発した時に轟いて落下しました。重機関銃射撃の重い発砲音と小火器の弾けるような音は、戦いを見るために山に登った、村から1マイル未満にいる人々に聞かれました。
「今日は負けましたが、うまく行けば我々は町を取り戻します」と27歳のモハマンド・ブジルデイン(Mohammed Bujildein)は言いました。彼は対空機銃を搭載したピックアップトラックの中でパンをかじりながら、ラス・ラナフ(Ras Lanouf・kmzファイルはこちら)の東側で投棄された石油トラックから燃料をいっぱいにするのを待っていました。ビン・ジャワドの東25マイル(40km)のラス・ラナフですら砲撃がある模様で、鈍い音と黒煙が建物からあがりました。一部の反政府派はさらに東へ行きました。「彼らがこうした砲撃を続けるなら、我々は空爆が必要です」「空爆の援護があればシルトへ行くのは簡単になります。我々は明日の夜にはシルトにいるでしょう」とブジルデインは言いました。
月曜日に反政府派はシルトから約60マイル(100km)のナファリヤ(Nawfaliyah)に着きましたが、翌日には数マイル東のビン・ジャワドに押し戻されました。シルトはカダフィ大佐のガッダーファ部族(Gadhadhfa tribe)が支配し、2番目の首都として使われてきました。その損失は象徴的な打撃です。
カダフィ軍はミスラタを包囲し続け、居住地への戦車の砲撃で3人を殺したと住民が報告しています。米海軍は航空機2機と誘導ミサイル駆逐艦で、リビア沿岸のミスラタ港にある警備船多数を攻撃して行動不能にして、リビアの艦艇は無差別に商船を攻撃していると言いました。
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記事は戦いが膠着状態と書いていますが、そんなに悪い戦況ではありません。
ビン・ジャワドは細長い町で、幅が広いところで750m程度です。 ここを攻め落とすには、空爆でカダフィ軍の増援が来られないようにしてもらえれば十分でしょう。 まだ、カダフィ軍は戦車を前線に投入できるようですし、ラス・ラナフに砲撃が行われているように、自走式の榴弾砲かロケット砲が存在するようです。これらは米軍の無人偵察機で探知して、空爆により無力化する必要があります。 邪魔者がいなければ、反政府派はシルトまで進撃し、ここをミスラタ攻略の拠点地としなければなりません。シルトはそうした能力を持った街です。
反政府派は反撃を始めたところであり、現在のような初期段階での前進と後退はそれほど問題ではありません。でも、次にシルトに進撃して撃退されるようなら心配です。シルトを落とせないようなら、ミスラタやトリポリを落とせるわけがありません。外国が武器などの物資を支援する必要があるかも知れません。すでに、反政府派はそうした要望を出しています。武器などの提供だけなら、特殊部隊を訓練のために派遣する必要はありません。彼らが使い慣れた武器を渡せばよいのです。むしろ、CIAのエージェントが行く方が適切でしょう。
できるだけNATO軍が反政府派とコンタクトして、密接な支援を行う必要があります。それがどの程度のものかは、作戦の意図を秘匿するために、あまり公表はされないでしょう。でも、それはこの内紛を終わらせる最大の鍵です。
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