NATO軍空爆で反政府派が死亡か
BBCによれば、少なくとも11人の反政府派戦士がNATO軍の空爆によりミスラタ(Misrata)で死亡しました。
反政府派の指揮官と目撃者は、NATO軍の軍用機が水曜日にこの爆撃を行ったと言いました。NATO軍は爆撃を行ったことを認めましたが、反政府派の車両を攻撃したことは確認できなかったと言いました。
後に、カダフィ軍が南部のチュニジア国境にあるクフラ(Kufra)を再占領しました。チュニジアのデヒバ(Dehiba)に近いワジン(Wazin)国境検問所は先週反政府派が獲得しました。戦闘はリビア西部の国境に沿って、チュニジアの領域にまで広がっています。
CNNが引用した生存者は、沿岸での攻撃で11人の戦士が死亡し、2人が負傷したと言い、反政府派指揮官のアブドラ・モハメッド(Abdullah Mohammed)はNew York Timesに、同一と考えられる攻撃で12人が死亡し、5人が負傷したと言いました。モハメッドは、NATO軍がさらなる攻撃を始めることを躊躇する恐れから、反政府派は最初はNATO軍の致命的なミスを認めることを躊躇したと言いました。彼は、水曜日の攻撃は避けられる事故だったと言いました。「我々はこれが敵に対する攻撃を遅らせないことを望みます」。
NATO軍当局者は、連合軍の航空機が火曜日にカダフィ軍の戦士の大きなグループが崩壊したミスラタ港の南東10マイルで、沢山の戦闘車両を攻撃したことを認めました。当局者は、「これらの車両が反政府軍によって操縦されたことを独自に確認していない」が、NATO軍はミスラタ市内と周辺で、いかなる建物も攻撃していないと言いました。
氏名不詳の医師は、最前線近くの検問所で、カダフィ軍の火砲とロケット砲の攻撃により7人が死亡し、4人が負傷したと言いました。後に木曜日に、南部の都市クフラで激しい衝突がありました。ある反政府派は、車60台と約250人の戦士が再占領された街に到着したと言いました。反政府派は軽く抵抗しましたが、犠牲者はいなかったと、彼は言いました。もう1人の戦士は、政府軍が裁判所を攻撃し、緑色のリビアの旗をあげました。反政府派の暫定評議会はクフラに増援を送っています。
ミスラタ港の戦闘はここ数日激しく、反政府派は火曜日にカダフィ軍が、人権団体が民間地域に使うべきではない、ロシア製のグラートロケットを発射したと言いました。リビア政府は民間地域を無差別に砲撃していることを否定しています。
EUの人道支援委員のクリスティーナ・ゲオルギエヴァ(Kristalina Georgieva)は、病院が負傷者で溢れているという報告を受け取ったと警告し、この紛争のすべての側に民間人を保護し、ミスラタを復旧する人道支援活動を可能にするよう訴えました。彼女は港近くの戦闘が支援物資を遮断し、民間人と負傷者が避難するのをほとんど不可能にしていると言いました。ある住民は、食糧の備蓄が減少し、飲料水が不足していると言いました。支援船「レッドスター(the Red Star)は、接岸して、リビア人と取り残された出稼ぎ労働者を乗せるために、水曜日の戦闘中に短時間の凪を利用できました。「港湾地域への激しい砲撃にも関わらず、約935人の移住者とリビア人が救出され、いまは安全にベンガジへ向かっています」と国際移住機構(the International Organisation for Migration)は言いました。
木曜日に戦闘は続き、一部の反政府派はカダフィ軍に対して重大な前進があったと言いました。
NATO軍の反政府派への誤爆は事実と思われます。場所は道路と農地があり、住民が非常に少ない場所です。前にも反政府派がカダフィ軍から奪取した車両が誤爆されました。濃密な連絡体制が確立されていないために、同じ間違いが繰り返されたのです。この戦いは長期化する可能性もあるのですから、敵味方の識別手段を確立すべきです。
まだ、ミスラタ付近にはカダフィ軍がいるようですが、反政府派がどれだけ押し戻したかも不明です。明確なのは、予測通りにリビア政府が主張する地元部族と反政府派の交渉は何も報じられず、その存在自体が疑問だということです。
そろそろミスラタの進展が具体的に出てくる頃ですが、今日の報道では情報が少なすぎました。その中で、チュニジア内へ戦闘が広がっているという部分は気になります。どういう状況があるのかが問題です。この2点について、今後注意していきます。
なお、明日は記事を更新できない可能性が高いことをお知らせしておきます。可能なら、少しでも更新します。
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