反政府軍がブレガを奪取か
military.comによれば、月曜日にリビアの反政府派はブレガ(Brega・kmzファイルはこちら)を奪取しましたが、まだ戦闘は続いているようです。
街の東地域に殺到すると、西のカダフィ軍から砲撃がありました。戦いが激しくなると、女性と子供がブレガから逃げるのが見られました。
「ニュー・ブレガ(New Brega)は我が軍の支配下にあり、我々は大学の周辺を掃討しているところです」と、衛星電話とGPSを持った元リビア空軍のマフタ・オマル・ハムザ大尉(Lt. Muftah Omar Hamza)は言いました。
ブレガは沿岸で数マイル以上引き延ばされていて、3つの区域に集まっています。ニュー・ブレガは東端の広い居住区。西ブレガは精油所と石油労働者の住居とそれらの間に大学があります。西ブレガはまだ争奪中です。
「我々は前進しています。今日までに、我々はブレガを完全に支配するでしょう」と、42歳の反政府派戦士、サラム・アイドリシ(Salam Idrisi)は言いました。「我々はより組織化され、それは大きな役割を果たしています」。
日曜日にカダフィ軍はミスラタ(Misrata)を攻撃しました。政府軍は日曜日の朝2時間、民間区域をグラートロケット(訳註 トラックにのせたロケット砲。BM-21のこと)と迫撃砲で攻撃し、大通に狙撃兵を並べたと、街の医師は言いました。砲弾2発が野外病院に着弾し、1人を殺し、11人を負傷させました。夕暮れの後、戦車の砲撃を含んだ攻撃が始まりました。彼は安全のために匿名を望みました。
ミスラタの負傷者250人を運ぶトルコの船がベンガジに着きました。この船は、ベンガジで治療を受ける約60人の人々とトルコ人30人とギリシャ人、ウクライナ人、イギリス人、ウズベキスタン人、ドイツ人とフィンランド人の40人を乗せることになっています。
月曜日、ヨルダンから来た軍用機がベンガジに医薬品7.5トンを運びました。機長は「この機は手始めです」と言いました。
政治的な動きの記述は省略しました。
確かに反政府派は前進したようですが、まだブレガの段階なので、これが最終的な勝利となるかどうかは疑問です。西ブレガが陥落していない点も気になります。兵を街から押し出せば、砂漠を一気に次の街まで進めるのです。今週中にシルトまで奪取できるようなら期待が持てます。ブレガには空港もあり、ここに支援物資を送り込めるなら有利です。
ミスラタ港から負傷者を脱出させられたということは、ここに物資を運ぶこともできそうです。反政府派に支援物資を渡すことはできないかが気になるところです。ベンガジに支援物資が届いているのは心強いのですが、いかんせん最前線には遠すぎます。ミスラタのどの辺に反政府派と政府軍が展開しているのかも見たいところです。
それから、ミスラタでのカダフィ軍の攻撃が極めて限定的なのも気になります。2時間しか行動できない理由は何なのでしょう。
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