下院議員が海軍の同性婚を阻止

2011.5.12


 military.comによれば、5ダースの下院議員からの圧力で、米海軍は同性愛者が公然と勤務することを国防総省が認めたら、従軍聖職者が同性愛者の結婚を執り行うのを認める決定を翻しました。

 AP通信が入手したメモの中で、海軍の従軍聖職者の責任者、マーク・ティド少将(Rear Adm. Mark Tidd)は、先般の決定は未解決の法律上と政策上の評価と各部局間の調整がさらに通知されるまで中止されると言いました。

 海軍は、その法務官が、海軍の従軍聖職者が軍基地で同性結婚を、それが合法の州に限り、執り行う訓練を受けるのを認めることに、さらに徹底的な評価を望んでいると言いました。

 下院議員たちは、レイ・マバス海軍長官(Navy Secretary Ray Mabus)への書簡の中で、海軍は同性の結婚を認め、支援することで、1996年の結婚防衛法(the Defense of Marriage Act)に反したと言って海軍の初期の裁定に反対しました。

 この法律は結婚を男女間に限ると定義し、州はそれが合法の他州で行われた結婚を認める必要はないと言います。

 「我々は、合衆国憲法を順守し保護すると誓う連邦組織の合衆国海軍が、単独で隊員に連邦法に違反するよう訓練し、命令する立場であると考えるのは、受け入れられません」と、63人の下院議員の署名がある書簡は言いました。

 記事の残りは簡単に紹介します。
 
 陸軍と空軍は類似する決定をしていません。国防総省は同性婚に関する全般的なガイドラインはありません。海軍は月曜日に、同性愛のカップルの民事婚についての質問が出たあとで、訓練を更新したと言いました。国防総省と各軍の訓練ガイドラインは同性婚に言及せず、明確に禁止しませんでした。


 時間がないので簡単にコメントします。

 海兵隊は同性愛者の勤務を認めるのに抵抗を示していましたが、海軍長官が統括する組織なので、海軍の方針に従います。その海軍が同性婚を認めるまで踏み込んだのは驚きです。

 同性愛者の軍務を認めるのと、同性婚を認めるのは違うのは当然ですが、議会は同性婚を認める方向でやってほしいと思います。ここは海軍の決定を黙認し、必要な法改正は議会の方でやるという形もとれたはずです。多分、宗教的な理由で議員は反対したのでしょう。署名した議員の名前もチェックしたいところですが、時間の関係でここまでにします。


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