ミスラタの反政府派は待機中?
BBCがミスラタ開放を報じた記事の中から気になる事柄を選び出しました。
ファローク・ベン・アテメード(Farouk Ben Attmeade)は、反政府派は前線命令を待っていると言います。「我々はカダフィを打ち負かし、いま彼の軍隊は我々を恐れています。置き去りにしたものは何もありません。我々はベンガジの我々の政府から命令を待っているところで、我々は前進できます」。しかし、彼はそれはNATO軍の援助なしには難しいことを認め、遠回しに適切な指図がないと別の街の中に移動するのを複雑にする部族の分割に言及しました。
ミスラタから、反政府軍はゆっくりと西と南東へ前進しています。
しかし、今のところ、彼らが単に彼らの故郷の街の周辺地域の支配を強化しているのか、西リビアの中心部への、より大きくてより決定的な攻勢のために地固めをしているのかは明らかではありません。
記事にはミスラタ開放を祝う反政府派について書かれているのですが、戦況に関する情報はこれだけです。
部族単位に社会が構成されている国では、部族長への根回しがないと、簡単に移動ができないという問題があることが分かります。カダフィ大佐の支配地域では、それは強い抵抗力となる危険があります。
そして、気になるのはミスラタ陥落以降の展開です。とりあえず、当面の目標はフムス(Al-Khums)まで前進することです。ここには小さな漁港と貨物港があり、西方が高地で守られています。港には支援物資を直接荷揚げでき、ミスラタ港の予備とできます。ここまでを確保して、トリポリ攻略の拠点とするのです。
そして、ただちにトリポリへ向かうか、東部戦線の結果を待つのかが問題です。当方のカダフィ軍を完全に駆逐できれば、東部の反政府派の多くが西部へ向かえます。この段階まで来れば、この戦いも最終段階です。首都で血みどろの市街戦をやるのか、白旗を揚げるのかという問題になります。しかし、戦争犯罪で追求を受ける可能性が高い現在、後者の選択はありません。あとは身内の裏切りに遭い、カダフィ大佐が拘束されることくらいです。
現在、ミスラタの反政府派は、首都攻略のための物資を集積しながら、周辺の偵察を進め、カダフィ軍の戦力を評価しているところでしょう。
目下、カダフィ軍による反撃はなく、おそらくカダフィ軍はかなりの打撃を受けています。
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