NATO軍がリビア戦闘艦を攻撃
military.comによれば、NATO軍は夜間に3つの港を爆撃し、カダフィ軍の戦闘艦を攻撃しました。
1つの爆撃航程はトリポリ港で、記者は壊れた戦闘艦から炎と煙が夜空にのぼるのを見ました。もう1つの目標はトリポリとミスラタの間にあるフムス(Khoms/Al-Khumsと同じ)、東部のシルト(Sirte)でした。
イギリス軍のジョン・ロリマー少将(Maj. Gen. John Lorimer)は、イギリス軍の軍用機がフムス港のコルベット2隻を攻撃し、高速エアクッション船を建造する造船所の施設を目標をしたと言いました。ここは、リビア軍がミスラタに機雷を敷設し、この海域の艦船を攻撃するのに何度か使っていました。彼はこの港は「ミスラタ港に最も近い政権側の戦闘艦の集結地で、カダフィ大佐は繰り返し、人道支援の船舶に接近しようとしました」と言いました。
トリポリ港の支配人、モハメッド・ラシッド(Mohammed Rashid)は、沿岸警備隊の船はヨーロッパに向かう移民船と捜索・救出活動のために、リビア海域をパトロールするのに使われていたと言いました。港湾当局者は、港に少しの損害があったものの最小限だったと言いました。政府当局者は後に、彼はNATO軍の攻撃が船がトリポリ港を使うのを妨げ、輸入を減らし、リビア人のための基本的な武士のコストをあげるのを恐れると言いました。
NATO軍の作戦の副指揮官、ラッセル・ハーディング海軍少将(Rear Adm. Russell Harding)は、カダフィ政権はより多くの船をこの戦いで使っていると言いました。「海軍の資産の使用が拡大されたので、NATO軍は海上のリビア国民とNATO軍を守るための断固たる行動を取るしかありませんでした」「NATO軍リビアと海上の素早い変化と劇的な状況に絶えず適応しています」
また、NATO軍は金曜日早くにトリポリ近郊のテジュラ(Tajoura)の警察学校を空爆したと政府当局者が言いました。空爆はカダフィ軍がリビア首都南西部の戦略的な高地の反政府軍兵士の拠点をロケット攻撃したあとにありました。
両者は、トリポリ南部の砂漠からチュニジア国境を横切るナフサ山脈(Nafusa mountain range/kmzファイルはこちら)を南北に走る2本の幹線道路の支配権を争っているようです。
記事のカダフィ政権の停戦交渉に関する部分は省略しますが、木曜遅くにカダフィ大佐が短時間、リビア国営テレビに出演したことが書かれています。
BBCの記事には、この空爆の映像が含まれています(記事はこちら)。ミサイルが確実に命中していることが分かります。
新しく登場した地名、テジュラの位置は正確には分かりませんでした。南部に「Tarhūnah」という町がありますが、ここかどうかは分かりません。
ナフサ山脈を横切る幹線道路は多分、首都からナルト(Nalut)とワジン(Wazin)に向かう道路のことを指しているのだろうと思われます。
海軍艦を攻撃したのは、攻撃対象を拡げたことを示すためと、反政府軍が首都に向けて進撃するために計画的に行われたように思えます。ビン・ジャワドに進出した反政府軍は次にシルトを攻略しなければなりません。フムスにはジンタンまで来ている反政府派の次の目標であることは、先に解説しました。そして、トリポリ港にはカダフィ軍の拠点があります。これらの場所にいる海軍艦は海岸付近で行われる戦闘の支援火力となりかねません。反政府派の進撃よりも先に破壊する必要があります。
これらの動きは、いよいよトリポリ陥落へ向けて、具体的な軍事行動が行われるようになったことを示しています。シルトとフムスが陥落すれば、いよいよ戦いは最終段階へと進みます。
警察学校を爆撃したのは、カダフィ政権のインフラを攻撃すると宣言したことを実行したのでしょう。民間人に脅威を与えるのなら、軍隊だけでなく、警察も攻撃対象になるというわけです。
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