反政府派がカダフィ軍の巨大武器庫を奪取
BBCによれば、NATO軍軍がこの地域を数日前に攻撃した後で、反政府派がジンタン(Zintan・kmzファイルはこちら)の南にある武器庫の兵士を掃討しました。
ナフサ山脈(the Nafusa mountains)の中にある高原の街、ジンタンから約25kmの砂漠の中に置かれた貯蔵庫網からロケット砲、機関銃、その他の弾薬が発見されました。
特派員は武器の押収は反政府派の大きな後押しだと言いました。彼らは最前線からトリポリへ殺到したがっていて、現在、首都から50kmのナフサ山脈の反対側にいます。
AFP通信社によれば、数百人の戦士と民間人が貯蔵物を調べ上げました。
反政府派はカダフィ軍の激しいロケット攻撃を克服し、指揮官たちは彼らが隊列で移動中の3台の政府の車両を破壊したとも言いました。NATO軍は航空機がジンタン地区で戦車3両と走行兵員輸送車6台を月曜日に破壊したと言いました。
military.comによれば、フランスがリビアの反政府派に武器を提供していることを認めました。
これは6月初めにナフサ山脈(Nafusa mountains)で、カダフィ軍が民間人を包囲し、国連の人道支援を拒否した時に起こり、銃、携帯型ロケット砲、弾薬が提供されたと、ティエリー・ブルクハルト大佐(Col. Thierry Burkhard)は言いました。フランスは飲料水や食糧、医薬品などの人道支援物資を包囲された民間人に投下しましたが、状況はさらに悪化したと、彼は言いました。「そこで、フランスは彼ら自身を守る、自衛のための機材を投下しました。それは武器や弾薬だということができます」と、彼はAP通信に電話を通して言いました。武器は飛行機でパラシュート投下され、機関銃や携帯型ロケット砲のような攻撃用武器のような「自衛のための機材」を含みました。
一方、水曜日にイギリスのウィリアム・ヘイグ外務大臣(Foreign Secretary William Hague)は、リビアの反政府派が先週、最初の資金1億ドルを受領したと言いました。
記事中のカダフィ大佐らの逮捕状に関する部分は省略しました。
この弾薬庫がどこにあるか、Google Earthで探してみてください。ジンタンから南に25kmの位置を集中的に探せば分かるはずです。探す自信や私のように遊んでいる時間がない人は、こちらのkmzファイルを使ってください(kmzファイルはこちら)。ここを手に入れたのかと驚くような場所です。巨大な楕円形の敷地で、直径は2.5〜3kmもあります。砂を盛り上げた外縁部、地下の武器庫、連絡道路、管理棟、防御用の設備などが並んでいるのが確認できます。これだけ巨大だと、量が多すぎて、道路も整備されていないから、弾薬を移動させることはできないでしょう。それを手に入れたのは幸運でした。正確な数量も公表して欲しいところです。
それから、破壊した3台の車両は、反政府派とNATO軍が主張しているのは重複している可能性がありそうです。
最近、時事通信は「カダフィ政権打倒、めど立たず=リビア空爆から3カ月―NATO」というタイトルの記事を報じていますが、こうしたおきまりの文句を信じるべきではありません。こういう「先見えぬ」といった書き方は日本のメディアに広く見られますが、私は問題だと思っています。3月以降、情勢は大きく変化しています。手詰まりというべき状況にはありません。結果ばかり見みていると、こういう誤った結論に行き着きます。状況は反政府派に悪くない形になってきています。
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