バニ・ワリドは未だ陥落せず
BBCによれば、カダフィ大佐の息子、サーディ(Saadi)がニジェールに到着しました。
ニジェールの法務大臣はサーディが首都ニアミーに向かっていた車列の中にいたと言いました。
日曜日に、暫定政権軍はNATO軍の支援を受けてバニ・ワリド(Bani Walid)への攻撃を再開しました。当局者は彼らの軍隊が現在、街の中心部の圏内にいると言います。
ニジェール政府広報官と法務大臣、マロウ・アマドー(Justice Minister Marou Amadou)はサーディ・カダフィが他の8人と共に車列の中にいたと言いました。アマドー大臣は、車列はニジェール北部のアガデズ(Agadez)に向かっており、サーディと彼の仲間は人道的な見地から入国を認められたと言いました。ニジェール政府は暫定政権を承認しましたが、カダフィ大佐の入国を認めるかは、まだ決めていないと言いました。
9月始めに、サーディは暫定政権と接触して、和平を協議すると申し出ましたが、受け入れられませんでした。サーディはイタリアで短いキャリアを持つ元サッカー選手で、リビア代表チームのキャプテンのあと、リビア・サッカー連盟を運営しました。サッカーを引退してからは映画産業に関係し、1億ドルを映画に投資しました。
BBCが、バニ・ワリドでの戦いを報じています。記事から気になるところを取り上げます。
昨晩、郊外で激しい戦闘があり、暫定政権軍は激しいロケット砲の砲撃で後退を余儀なくされました。カダフィ軍は恐れられる長距離のグラートロケットを含めて、多くの兵器を持っているようです。過去数時間で20人の暫定政権軍兵士が負傷しました。
現在、暫定政権のつぎはぎの旅団が再編成をして、より大きな進撃のために準備をしており、カダフィ軍とバニ・ワリドの郊外とみなされる村と小村落で容赦ない小競り合いを行っています。
灼熱の元で待つ暫定政権当局者は、抵抗が強く、街にいる多くの民間人の命を懸念することから、彼らの部隊に犠牲が出ていると言います。
ここ数日のNATO軍の空軍力の役割は明らかではありません。
暫定政権軍は戦いは数時間、最大でも1〜2日で終わると常に示唆するものの、ここにいる一部の者はバニ・ワリド内部からの特に激しい抵抗はカダフィ大佐の側近、あるいは恐らくは大佐自身の存在を示すかも知れないと推測します。
暫定政権軍は彼らが2正面、北と東から前進しようとしていると言います。彼らが街を占領して、カダフィ支持派が支配する残る3つの街でドミノ効果があることを望んでいます。
目新しい情報が少なくなっています。サーディがニジェールに逃げたことも、流れから言って不思議ではありません。
バニ・ワリドは東からの進撃に成功すれば、結果は早く出るでしょう、多分、暫定政権軍はまだ北半分しか占領できていないのだと思われます。それでも中心部圏内と言うことはできるので、戦闘が進んでいるように見えるわけです。少し心配ですが、まだ戦いは始まったばかりです。
カダフィ大佐がバニ・ワリドにいるという推測は当たっていないと思います。大佐にそんな根性があるとは、私は考えません。そこにいるのなら、音声メッセージでそう言わないと、カダフィ支持派の士気を高めることはできません。
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