ハム大将がアフリカ軍の問題点を指摘
リビア革命に関しては、今日は国内報道と比べてBBCに特に目新しい情報はなく、これまでに報じられたことをまとめた記事が掲載されています。military.comによれば、米軍のアフリカ軍は正確にリビアのインフラを狙う能力がなく、複数の国と空輸や洋上での作戦を調整するのに苦労しました。
カーター・ハム大将(Gen. Carter Ham)は「私はアフリカ軍がこうした種類の作戦を実行し、指揮した司令部として本当に自らを認めたとは思いません」と9月14日にワシントンの朝食会で記者に言いました。「戦闘部隊の司令部は彼らの任務を選べません」「そして、アフリカ軍は主に交戦と軍同士の活動に集中する一方で…我々は常に最先端の作戦を行う能力を維持しなければなりません」。
ハム大将は、主要な不足事項の一つは、アフリカ軍がコラテラルダメージを負わせずに、爆撃と巡航ミサイルの目標の指定する能力がないことだと言いました。彼の司令部はイラクとアフガニスタンの作戦で学んだ技術を導入することで精密な照準の専門技術を復旧することに取り組んでいます。「それは我々が実践したものではありませんが、我々は組織内に磨きをかけられた、洗練された高い能力を持っていません。そして、『オデッセイの夜明け』作戦はその兼で本当に我々を働かせました」「我々はかなり早くその能力に接近しました。現在、問題は我々がそれを再び行わなければならない場合に、どうやってそれを安定させるかです。我々は以前にやっていたよりも高い大地へと出発します」。
紛争の一部は作戦の全範囲を持っていないでしょう」としながらも、ハム大将は秘密の対テロリズム急襲と特殊作戦任務については認めました。アフリカ諸国にテロリストと戦う能力を築くことが主要な任務である一方で、アフリカ軍は依然として、アメリカの国益を脅かすテロネットワークを攻撃するためのより多くのコマンド部隊を必要としています。ハム大将はイラクとアフガンからの撤退が助けになることを期待しています。「沢山の様々な特色の中において、特殊作戦部隊の要請はアフリカで特に重要です」「我々は2014年までに準備します…(アフガンでの)軍の縮小をし始めているので、アフリカのための特殊作戦軍の能力は増加するでしょうし、それが有益だと考えます」。
ハム大将は、カダフィ政権の終焉から生じる彼の最大の懸念は、携帯型対空ミサイル、即製爆弾を作るのに使われる爆発性の材料、アメリカのイラク侵攻後に解体されたリビアの化学兵器計画の残余物であると言いました。「(テロリストの)組織の手に渡ると、それらの使用が脅威になるため、(対空ミサイルは)私のリストのトップです」「地域のパートナーはこれが自由に動き回るリスクを認め、より高い度合いでの協力と情報共有、これが拡散するのを防ぐための国境警備があります」。
記事の重要な部分だけを紹介しました。
アフリカ軍の行く先を示すようなハム大将のコメントです。今後、アフリカ軍の立場は重要性を増します。それは、テロの拡散を防ぐために、大規模な戦争をする能力よりも、アフリカ諸国の軍隊の対テロ能力の向上やテロ拠点へのミサイル攻撃や特殊部隊の急襲のような作戦が増えると予想されるからです。その中で、精密爆撃の能力がないというのは極めて問題です。殺害したいテロリストがいる場所が判明しても、そこを爆撃する能力がないのでは意味がありません。さらに、特殊部隊も欠けています。2008年に活動を開始という歴史の浅さ、まだ3,600人程度しかいないという人員不足により、まだ大きな活動はできない状態のようです。
何度でも言いますが、イラクとアフガンに無駄な人員を割いているから、こういう必要なところに兵力を置けないのです。
私はアフリカ軍の活動を非常に心配しています。イラクやアフガンでの失敗を繰り返す危険があると思っています。彼らの任務は、アフリカに過激主義が増えることを防止することです。できるだけ民主的な国を増やし、伝統的な独裁者の国を減らすことです。その任務は他の米軍部隊よりも、より密接に政治と結びつき、政治目的を反映すべきなのです。しかし、これは政権が交代するなどして米政府の方針が変わることによって変化し得ることであり、米軍内部に各個とした活動方針がない場合は政治の言うままに動くことになりかねません。まして、イラクやアフガンでやったように、傍若無人に振る舞えば、現地の反発を買い、逆に過激主義を勢いづかせます。
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