カダフィ軍が大量の兵器を放置
BBCによれば、リビアのバニ・ワリド(Bani Walid)からカダフィ支持派がロケット砲を発射し、ロケットは町を包囲している暫定政権軍の近くに着弾しました。
中央銀行は170億ディナール(140億ドル)に相当する金が紛争の間に売却されたと言いました。カダフィ大佐の行方は不明のままです。
バニ・ワリドでのロケットの発射は町の近くでの小競り合いに続いて起こりました。ミサイルは暫定政権軍はグラートロケットで、バニ・ワリドから約20kmのワディ・ディナール(Wadi Dinar)に着弾しました。
暫定政権は金準備が4月と5月に地元の商人に売られ、現金は求償を支払うために使われました。リビアの金準備の約20%が売却された臨時中央銀行の責任者、カシム・アズーズ(Qassim Azzuz)は言いました。中央銀行から金や通貨は盗まれませんでした」「金準備の一部はトリポリ内部での状況に対処するため、現金を生み出すために使われました。しかし、過去の政権が我々が銀行システム外の金を持っていることを忘れてはなりません」と彼は言いました。
トリポリの周辺で、地対空ミサイル、手榴弾、ロケットを含む武器の貯蔵が警備されていない倉庫で見つかり、それらがカダフィ支持派やイスラム過激派の手に渡る危険を引き起こしました。
BBCによれば、ある場所では、人権団体「Human Rights Watch」のピーター・ブーケアート(Peter Bouckaert )が彼が100,000発の対戦車・対人地雷を見つけました。ロシアの地対空ミサイル9M342(NATO軍コードはSA-24、グリンチ)の空箱がいくつかみつかりました。ブーケアート記者は、SA-14とSA-7も取られたように見えると言いました。暫定政権にはすでに地対空ミサイルには不要で、これらがテロ組織に渡り、民間機を攻撃するのに使われる恐れが指摘されています。
military.comによれば、国連の監視人はリビアの化学兵器の備蓄は安全だと考えています。
化学兵器禁止機構(the Organization for the Prohibition of Chemical Weapons)の責任者、アーメット・ウズムク(Ahmet Uzumcu)は、彼の検査官がカダフィ大佐の毒ガスの破壊を監督するためにリビアに戻る準備ができていると言いました。革命が起こったため、機構は2月までに大量破壊兵器の破棄を確認するための検査官が出国しました。しかし、ウズムク氏は水曜日に情報源から、化学兵器の貯蔵物は安全なままだと聞いていたと言いました。状況が許せば、破壊が再開されることを望むと彼は言いました。
バニ・ワリドでは小さな戦闘があるものの、まだ総攻撃は始まっていません。期限が切れるまでに部族とカダフィ軍がどういう結論を出すのかが待たれます。それは、シルトのようなカダフィ派が籠城する街でも同じです。総攻撃をすれば、短時間でこれらの街は陥落すると私は考えます。
カダフィ軍が残した武器は、場所が分からない物は見つかるまでに長い時間がかかるでしょう。しかし、大半の武器貯蔵庫の場所は分かっています。それらは暫定政権軍がすぐに確保し、自分たちの武器として使うことになります。化学兵器も、使い方が分かる一部の者しか扱えません。こうした兵器は使い方を間違えれば、自分に被害が及ぶからです。だから、手を出そうという者は多くありません。それほど強く心配しなくても大丈夫だと、私は考えます。(関連記事はこちら)
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