ルイス・マッコードの装備品紛失で中隊が監禁
military.comによれば、ルイス・マッコード合同基地(Joint Base Lewis-McChord・kmzファイルはこちら)で暗視ゴーグルやライフル銃用スコープを含む軍需品が盗まれ、約100人の兵士が日曜日に基地内に拘束されました。
第1軍団広報官のクリス・オーファード少佐(Maj. Chris Ophardt)は盗まれた品を「武器に取り付けるか、夜に視覚を補助するもの」と説明しました。米陸軍は装備品が単体では市民に対する脅威にはならないと考えています。「それを危険な状態にするには別の物を持っている必要があり、その使い方を知っていなければなりません」とオーファード少佐は言いました。「それは平均的な米兵が銃に取り付けて、即席のランボーになれるようなものではありません」。
歩兵中隊の隊員100人が水曜日に監禁されました。これは護衛なしに兵舎を離れたり、電子メールや電話で通信することができないことを意味します。日曜日の時点で、彼らは兵舎と食堂に制限され、電話を使うことと家族の面会は許可されました。
制限は、陸軍の捜査官と指揮官が盗んだ犯人を捕まえられるだけの情報をすべて得たと判断するまで続くと、オーファード少佐は言いました。調査を受けている中隊は第2歩兵師団第4旅団に所属します。
陸軍は盗まれた装備品の価値を言いませんが、その返却につながる情報を提供した者に10,000ドルの報奨金を提供しています。「このタイプの物の多くは一般市場でも買えますが、軍隊の品質ではありません」「これは手に入る最新で、最高級のものでしょう」。
この基地の兵士が装備品がなくなって基地から出ることを禁じられたのは最初ではありません。2005年に暗視ゴーグル2個がなくなり、約400人の兵士が監禁されました。
ルイス・マッコード合同基地が巨大なことは、kmzファイルを使ってGoogle Earthで衛星写真を見れば分かります。訓練にも使われるので、そのための施設がたくさんあります。
10,000ドルもの報奨金が許可されたことから、盗まれた物が高額なのは間違いがなさそうです。市販のものよりも高級品ということですが、暗視ゴーグルなら10万円以下からあり、高い物でも50万円台です。暗視ゴーグルとスコープがセットになったものも、似たような価格帯です。軍用品はもっと高いのでしょうが、10,000ドルの報奨金はそれらが大量に盗まれたことを意味するのでしょうか。あるいは、もっと別の装備品なのかも知れません。考えやすいのは長距離用狙撃ライフル銃の装備品です。これなら高額ですし、一般の歩兵は訓練を受けていませんから、使い方はすぐに分からないでしょう。
それでも、ライフル銃に取り付けられるものなら、民間の銃の専門家には取り付けができて、犯罪に活用できるのではないかと思います。たとえば、マウント(スコープを銃に取り付けるための部品)がなくても、改造して取り付けることができます。市販の狩猟用ライフル銃に取り付けて、使えるように思われるのです。大統領のように厳重に警護されていない政治家の暗殺に使えるだけの脅威はあると思われます。どうも、陸軍の発表は腑に落ちません。
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