女性退役軍人のホームレスが倍増

　military.comによれば、米説明責任局はホームレスの女性退役軍人の数が倍増し、退役軍人省が女性退役軍人に特別な欲求に対処しないと、イラク、アフガンからの帰還が増えるにつれて、数字はさらに増えるとみられると言いました。

　ホームレスの女性退役軍人は、2006年会計年度に1,380人から、2010年には3,328人に増えました。退役軍人省と住宅都市開発省は女性退役軍人に特化したデータを持っていませんが、責任責任局は最小限の労力とコストで収集しました。女性退役軍人は1990年の４％から８％へ、約180万人に増加しました。

　報告書によれば、より多くの女性退役軍人に特化した欲求に焦点をあてることが必要です。「退役軍人省は退役軍人のホームレス化をなくすために支援活動のような手を打つ一方で、イラクとアフガンから帰還し、彼女たちの数が増加するのに備えて効率的に計画するための、人口のような十分なデーターと女性退役軍人の欲求を持っていません」「手当ての向上がなければ、子供がいたり、軍で性的なトラウマを体験した者を含め、女性はホームレスになる危険があり、さらなる虐待を経験します」。

　退役軍人省と接触しているホームレスの女性退役軍人には共通点があります。その約３分の２は40〜59歳、３分の１以上は障害を持っています。多くの女性には未成年の子供がいます。「女性と子供の住宅が限られていることは、これらの家族をホームレスのままにする危険があります」と報告書は言いました。

　安全はホームレスの女性退役軍人が主張する、もう一つの懸念です。女性を救う暫定的住宅計画の中で「退役軍人省の最近の報告に対する対応で、同省は安全と保安措置の評価を始めました」「しかし、同省には性別に特化した安全と保安基準がなく、潜在的に女性退役軍人を性的なハラスメントや暴行の恐れがあるままにします」。報告書は退役軍人省と住宅都市開発省に認識されていないホームレスの女性退役軍人がいることも見出しました。

　記事の事件の内容に関する部分は、すでに多くを紹介しているので訳しませんでした。

　要するに就職口が見つかったので、ウートリッチは早く裁判を終わらせるために有罪を認めたということでした。日本と違い、アメリカの裁判は被告が有罪を認めた時点で終了します。適当な手紙を書いて、読み上げ、罪は認めるけど、私は誰も殺してませんと言えば終わりです。検察官は用意していた追及の材料を法廷で使えなくなり、ウートリッチはギリギリのところで名誉を保って裁判を終われます。不名誉除隊にはならないので、軍歴による恩典も消失しません。

　このように軍人を不当な戦闘行為で裁くのは難しいのです。殺される側が払う損失は計り知れません。なにより、事件の真相究明はこれで断たれたことになります。ウートリッチが殺害に加わったかどうかは明らかにされません。記事には死者の中に車いすの男性がいたとも書いています。海兵隊員は「車いすに乗ったテロリスト」に対して雄々しく戦ったという笑い話です。司法取引はウートリッチのためにはなっても、アメリカの美徳を一段と格下げした結果になったのです。