イラク政府がウートリッチを訴える？

　military.comによれば。イラク政府は司法取引で有罪を認めながらも刑務所へ行くことを避けたフランク･ウートリッチ２等軍曹（Staff Sgt. Frank Wultrich）に対して、法的措置を取ると言いました。

　イラク政府広報官、アリ・アル・ムサウイ（Ali al-Moussawi）は「ハディーサ事件は無辜の民間人に対する大きな犯罪でした」「我々はすべての訴訟手続と司法手段を追求します」と言いました。彼は詳細を提供しませんでした。イラク司法省はコメントを拒否しました。

　これはイラク国民の不満のガス抜きのために言っているだけで、実現はしません。もちろん、イラク政府は行動をするでしょうが、米政府が合意しないとウートリッチの身柄を引き渡すことはありません。彼が自分でイラクに行って逮捕されるくらいしか可能性のない話です。最後の手段は暗殺者をアメリカに送り込んで彼を殺すことですが、このご時世でそれをやれば「テロリスト」のレッテルを貼られることになります。それでも、何もしないでは済まない話なので、イラク政府が声を上げたわけです。