リビアで国民の武器提出が加速
BBCによれば、リビアで民兵グループを対象とした武装解除の一環として、ベンガジで大勢のリビア人が武器を提出しました。
提出された武器の中には、突撃銃、対空砲、RPG、戦車までもがありました。リビア軍への武器引き渡しは民放テレビ局で促進されました。ベンガジで、主催者の一人は800人以上の国民が主要な収集地点で武器を提出したと言いました。600種を越える武器が集められました。トリポリでは、殉教者広場で少なくとも200人の元戦士が戦車2両を含む武器を引き渡しました。この活動に協力するリビア・アル・フーラ(Libya al-Hurra、自由リビア放送)は土曜日の武器の収集と軍基地への移送を生放送しました。
ヨセフ・アル・マンゴウシュ参謀長(Yussef al-Mangoush)はリビアが安定を必要としていると言いました。「彼らは武器を適切な場所に置き、街角に置かないようにするために、軍に引き渡しています」。彼は武器収集がリビアの他の街にも広がることを望むと言いました。
リビア政府は200,000人以上の人が武装していると見積もりました。過去の武装解除の試みはほとんど支持を受けませんでした。
武器を提出したムーサ・オマー(Moussa Omr)は「テレビで案内を見て、私は国軍に武器を引き渡すために妻と息子と友にベンガジに来ました。私は革命の段階から国家建設へ進んで欲しいと望んでいます」「今日からはこの武器は必要がありません。民兵はベンガジから追い出され、国軍が我々を守るでしょう」。
記事は一部を紹介しました。
また、リビアで大きな動きです。米大使と国務省職員の殺害を契機に、リビアで民兵から国軍への動きが一気に加速しているようです。もちろん、これだけで武器が一掃されるわけではありません。アメリカでも企業が協賛して、拳銃の提出キャンペーンがありましたが、この場合は、景品目当てに家にあったボロボロの銃を差し出す人もいて、肝心のハイパワーの新型銃は出てこなかったと記憶します。
その点、リビアは革命から健全な国家への移行を国民が望み、自ら武器を提出したのです。このため、リビア軍が治安に責任を負うことになり、各地の武装勢力の権威は下がることになります。これまでイスラム国では、各地に武装勢力があり、自治を行っていました。盗賊が現れれば、武装勢力が拘束して、処罰しました。そういうイスラム国型の構造が変化しようとしているのです。これは他の国にも波及が予測される大きな変化です。
正直なところ、リビアでここまで一気に民主化への動きが進むとは予想もしませんでした。
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