ヨルダン・シリア国境に米軍が派遣されていた
BBCによれば、トルコ軍機がシリアの旅客機を調査のためにアンカラの空港に着陸させたと、トルコのアーメト・デビュトル外務大臣(Foreign Minister Ahmet Davutoglu)が言いました。
モスクワから来た航空機は航空ルールに違反する特定の機材を運んでいるという情報が察知されました。デビュトル外務大臣は、トルコは自国空域を通ってシリアに武器を運ぶのを止めさせると決定していると言いました。35人の乗客を積んでいたと報告される航空機は、トルコ軍のジェット機で保安検査のために首都のエセンボーア空港へ連れてこられました。トルコ当局は、シリア空域は安全ではなく、トルコの航空機が空域を通過することを認めていないとトルコ外務省は言いました。
BBCによれば、イギリス人2人がシリアでイギリス人カメラマン、ジョン・カントリー(John Cantlie)が誘拐された事件に関して逮捕されました。
その男女(どちらも26歳)はヒースロー空港で、航空機が着陸した後で、テロ行為を支援するためにシリアへ行った件で逮捕されました。サンデー・タイムズで仕事をしていたカントリー、オランダ人ジャーナリスト、イェルーン・オレマンズ(Jeroen Oerlemans)は7月に武装勢力に拘束されました。事件後、カントリー氏は誘拐犯の一人が国民健康サービスの医師であると言ったと言いました。ロンドン警視庁は、男女がエジプトからイギリスに飛び、両者はイギリス委国籍で、テロ行為の準備、扇動で逮捕されたことを認めました。
ウィリアム・ハーグ外務大臣(Foreign Secretary William Hague)は、英政府がシリアへ闘うために行くイギリス人について承知していると言いました。何十人もの人びとが、アサド打倒の反乱に加わるために、イギリスからシリアへ行ったと考えられています。BBCのフランク・ガードナーは、そうした者たちの何人かはイスラム過激派に参加してきたと言いました。アフガニスタンとイラクでの過去の戦争と比べると、シリアに行くイギリス人は少ないと、彼は言いました。
military.comによれば、レオン・パネッタ国防長官(Defense Secretary Leon Panetta)は水曜日、ヨルダンの軍事力を強化するためにヨルダンとシリアの国境に邊軍を派遣したと言いました。
パネッタ長官はNATO国防大臣会議で、アメリカはヨルダンとシリアの化学生物兵器を監視し、シリア難民の扱いでヨルダンを支援してきたと言いました。米軍は自分たちの司令部も建設しています。
国防当局者は、この部隊が5月の年次演習に参加した後で、ヨルダンに留まった約100人の軍人とその他の要員、その後、空輸された数ダースだと言いました。
シリアに関係する記事3本を簡単に紹介しました。
1本目の記事は、積荷の内容が発表されていないので、トルコの行為の妥当性は判断ができません。
2本目の記事は、シリア内乱に関与する外国人戦士の動向が分かって興味深いものです。
3本目の記事は、目新しいようですが、以前から米軍が支援をはじめていることは公表していましたから、その内容が一部明らかになったということです。時事通信は「米軍が150人を超える特務部隊を秘密裏に派遣し」と米紙ニューヨーク・タイムズの引用を報じていますが、秘密も何も、年次演習のときの部隊が転用されていているだけの話です。多分、司令部を構成する部隊に、CIAその他の情報機関で、戦闘能力は持たない者たちです。しかし、戦闘部隊が派遣される事態になったら、この先遣隊が司令部機能を有するのです。それまでは、彼らは収集した情報をヨルダンに提供し続けます。その点で、時事通信の記事は中途半端です。
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