旅客機の軍需品でトルコとシリア・ロシアが対立
BBCによれば、トルコが途中で捕まえたシリア行きの旅客機はシリア国防省向けのロシア製の防衛機材を積んでいたとトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相(Prime Minister Recep Tayyip Erdogan)は言いました。
「旅客機は弾薬と防衛用機材を運搬できません」とエルドガン首相は言いました。「残念ながら、そうした機材が積まれていました」。シリアはエルドガン首相が嘘をついており、告発には信憑性がないと言いました。シリアとロシアはどちらも旅客機が合法的な貨物を積んでいたといい、トルコが人命を危険にさらしたと批判しました。
約30人の乗客を乗せたシリア航空のエアバスA320は、水曜日遅くにトルコ戦闘機2機によって、エセンボーア空港に誘導されました。トルコは先に、非合法の貨物が積まれているという情報を得たと言いました。エルドガン首相は「ロシア当局からシリア国防省へ宛てられた機材と弾薬でした」と言いました。「調査が進行中で、必要な事項が後に続いて起きるでしょう」。彼は供給者は国営武器製造社だったと言いました。
ロシアの国営武器輸出局ロゾボロンエクスポート(Rosoboronexport)は先に、貨物に関する情報はなく、旅客機の飛行や積載されている物に関する情報は何もないと言いました。
木曜日遅く、シリアの外務省は、シリアへのトルコの敵対的態度を正当化するためにエルドガン首相が嘘をついていると言いました。「航空機の貨物は運送証券に詳細が記載されており、航空機はいかなる非合法の物資や武器を運んでいませんでした」。
サナ紙は、シリアの情報省を引用し、エルドガン首相のコメントは「信憑性に欠け、彼は少なくとも自国民に機材と弾薬を見せる必要がある」と言いました。
木曜日早くに航空機は、数時間地上に置かれた後で、アンカラを飛び立つことを許されましたが、シリアとロシアは事件に怒りを表明しました。彼らは、軍用機で航空機を強制着陸させたことで、トルコが乗客と乗員を危険にさらしたと言いました。
シリアのマフムード・サイード運輸大臣(Transport Minister Mahmoud Saeed)は、トルコが空の海賊行為を働き、民間航空の合意事項を破ったと、レバノンのアル・マナル・テレビ(al-Manar TV)に言いました。
トルコはすでにシリアと通商を禁止しており、アーメト・デビュトル外務大臣(Foreign Minister Ahmet Davutoglu)は、自国空域を通り、いかなる武器の運搬も禁止すると決めていると言いました。
外務省は安全の懸念には根拠がなく、乗客全員の安全を図り、必要事項を満たすための手段はすべて取られていると言いました。
別の関係悪化の徴候として、トルコ当局はシリアが木曜日にトルコから電気を買うのを止めたと言いました。
やっと事件の詳細が出てきましたが、トルコの発表内容は依然として不十分です。少なくとも、積荷の写真を早く公開すべきです。積荷に貼られた荷札、積荷の中身の写真が必要です。それなしには、何ともコメントのしようがありません。明日までには何らかの証拠が提示されると思いますが、それまでは静観したいと思います。
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