ロシアが積荷はレーダー用機材と反論
BBCによれば、ロシアはトルコが強制着陸させた航空機は、合法的なレーダー機材を運んでいたと言いました。
ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)は「機には武器はありませんでした」と言いました。トルコ首相はロシア製の国防機材が積まれていたと言い、シリアは嘘だと言いました。シリアはトルコに押収した物品を公表するよう要求しました。
金曜日、トルコはシリア軍がシリア国境の町を攻撃した後でジェット戦闘機を緊急発進させたと報じられました。人道活動家は、反政府軍がアレッポ(Aleppo)近郊の政府軍防空基地を占領したと言いました。
ロシアの外務大臣は「我々に秘密はありません」と、エアバス320の積荷が押収された最初のコメントで、記者に言いました。「もちろん、機上に武器はなく、何でもありませんでした」「この貨物はレーダー基地用の電子技術機材です。これは二つの目的をかねた機材ですが、いかなる国際条約にも違反しません」。
米国務省広報官、ビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)は「ロシアはシリア政府への通商禁止に違反したわけではないが、シリア政府支援は道徳的に破綻しています」と言いました。
防衛専門家、ビクトール・ムラコフスキー(Viktor Murakhovsky)はBBCロシア支局に、装備は間違いなく対空システムだったと言いました。「これらは通常、マグネトロンと進行波管です。これらはかなり頻繁に交換する必要があります」。
トルコは「旅客機は弾薬と防衛用機材を運搬できません」と言い、「機材と弾薬」がエアバスに積まれていたと言いましたが、ロシアは機材だけだと主張したことになります。
ムラコフスキーが積荷はマグネトロンと進行波管だというのは、レーダー機材の中で頻繁に交換するのが、これらだということであり、積荷に関する直接的な情報を持っているわけではないでしょう。つまり、積荷が防衛機材ならその二つだろうという話です。
レーダー機材は民生用にも軍用にも使えるので、ロシアはそれを利用して反論しているのです。アメリカは足元をすくわれないように慎重にコメントしています。
うかつなのはトルコです。発表と同時に証拠を示すべきなのに、何もしていません。事前に得た情報も、連絡された積荷の中身にマグネトロンと進行波管があったので、強制着陸させただけなのかも知れません。これだと、民生用品だと言い逃れができるので、トルコ当局が弾薬もあったと言った可能性もあります。これだと、トルコの措置は評価できないことになります。
早く、トルコが証拠を開示するべきなのです。それなしには事態は動きません。
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