シリア政府が一時停戦を支持?
BBCによれば、シリア政府は国連・アラブ連盟特使ラハダル・ブラヒミ(the UN and Arab League envoy, Lakhdar Brahimi)の一時停戦案に興味を持っています。
シリア外務省の広報官、ジハード・アル・マクデシィ(Jihad al-Makdisi)は、シリア政府が危機を終わらせるあらゆる提案に耳を傾けるが、両者が関与する必要があるとBBCに言いました。一方、反政府派は、あらゆる政府の停戦にも賛成すると言いました。
ヘリコプターが空中で爆発する、シリアで撮影されたとされる映像が公表されました。映像の信憑性は独自に確認されていません。反政府派はイデリブ州(province of Idlib)でシリア軍のヘリコプターを撃墜したとアルジャジーラに言いました。
水曜日に、トルコのハタイ州(Hatay province)にシリア軍の迫撃砲弾が着弾し、トルコ軍が応戦しました。誰にも被害は及びませんでした。
ブラヒミ氏は、10月25日の犠牲際(Eid al-Adha)の祝日に停戦を望みました。
マクデシィ広報官は「我々が提案が成就することを望むなら、シリア(政府)側だけが束縛されるのでは不十分です」「しかし同時に、シリア政府は政治的解決と、前提条件なしに、この傘の下で対話をすることを支持するので、私は状況を鎮静化することはシリア政府の関心事だと言います」。
記事はまだ続きますが、時間がないのと、それほど大きな動きでもないので、ここまでにします。
この停戦はシリア内戦を解決することはなく、実現しても、両者にとって単なる時間稼ぎにしかなりません。停戦中も、本当に戦闘が中断するかは疑問ですし、シリア政府や反政府派が拘束した人たちは釈放されません。反政府派にすれば、むしろ、このままシリア政府を攻撃し続けたいくらいでしょう。停戦しても、シリア政府が内乱の長期化で不利になることは間違いありません。
それでも、完全な停戦へ向けた一歩なのかと考える人もいるでしょう。しかし、戦闘は特別な理由がない限り、極限状態まで進むという、古い戦略論を我々は忘れるべきではありません。変な期待をしても、それはあとで裏切られるものです。唯一望めるのは、停戦の間にアサド一族が亡命し、政権を捨てることです。これは停戦が直接的な効果を及ぼしたたというよりは、長期にわたる内戦で破綻した国家財政の負担にアサド大統領が耐えられなくなったためと考えるべきです。
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