シリア内乱を数字で考える
BBCによれば、人権団体「Avaaz」が、シリアで28,000人が政府軍や民兵に誘拐された後で行方不明になったと言いました。
「Avaaz」は、内乱がはじまってからの行方不明者18,000人の氏名を入手し、別の10,000件の事件を認識しています。同団体は「誰も安全ではありません」と言い、人びとが通りで拘束される証拠の映像があると付け加えました。団体は国連人権理事会へ調査書類を提出する意向です。シリア政府はこれまで、この主張にコメントしていませんが、過去の人権侵害を精力的に否定しました。
国連は18,000人以上が内乱で殺され、170,000人が国外へ逃げ、250万人が国内で援助が必要だと言います。反体制派と人権活動家は死者の数を30,000人以上としました。
記事は一部を紹介しました。
この数字の規模をよく考えてみてください。自分の街の人口と比較して、何を意味するかを考えてみてください。
シリア政府は拘束した28,000人の人たちを安全な場所に移し、適切な食品や保険医療を提供していると思いますか?。
特にシリア国内で援助を必要とする250万人という人数に注目してください。これらの人たちにシリア政府は大した援助をしていないのです。 これでは、すでにシリアは国として機能していないと言えます。シリアは12月〜1月にかけて、最低気温が0度近くまで下がります。氷点下にはならないとはいえ、風邪が流行するのは目に見えています。必要な暖房を手に入れられない人もいるでしょう。内乱がはじまって2度目の冬で、勝負が決まる可能性を考えざるを得ません。この内乱は2011年1月26日にはじまったとされますが、本格化したのは4月頃です。
国連や人権団体は冬に備えて、あらゆる対策を講じなければなりません。また、人道支援の形で、うまくシリア内乱に介入する手法も探るべきです。
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