領事館襲撃で武装組織が犯行声明を出していた?
military.comによれば、リビアのベンガジにある米領事館が攻撃を受けた2時間後、武装組織が米国大使と3人のアメリカ人を殺したことに対して犯行声明を主張していました。
情報当局者とホワイトハウスのシチュエーションルームに送られた国務省の電子メールは、アンサル・アル・シャリア(Ansar al-Sharia)がフェイスブックとツィッターに犯行声明を出し、トリポリの米大使館への攻撃も主張したと言いました。
AP通信とその他の報道機関は、匿名の政府当局者から機密扱いで派内電子メールと関係する電子メール2通を受け取りました。ホワイトハウス報道官、ジェイ・カーニー(Jay Carney)は、電子メールが当時、オバマ政権が得ていた情報の一端を示すと言いました。
9月11日、国務省宛に送られた3通の電子メールがありました。受取人の中にはホワイトハウスのシチュエーションルームがありました。最初の電子メールは、ベンガジで報告した国務省の地域保安担当官が攻撃を受けたというもので、「武装した20人の人びとが発砲している」と言いました。クリス・スティーブンズ大使(Ambassador Chris Stevens)がベンガジにおり、4人の職員と共に施設の避難所にいると報告は書きました。49分後、電子メールは領事館の発砲が終わり、施設は安全になり、対応チームが人びとの所在を突き止めようとしていると言いました。2番目のメッセージから1時間13分後、攻撃が始まってから2時間後のメッセージはアンサル・アル・シャリアの犯行声明でした。「トリポリの大使館はこのグループがフェイスブックとツィッターでトリポリの大使館を攻撃したと犯行声明を出しました」。アンサル・アル・シャリアは米諜報機関が傍受した通話の中で、イスラム・マグレブのアルカイダ(al-Qaida in the Islamic Maghreb)のメンバーに、この攻撃を自賛しました。しかし、このグループは公には攻撃を否定しています。
ヒラリー・ロダム・クリントン国務長官(Secretary of State Hillary Rodham Clinton)は、「御存知のように、フェイスブックへの投稿それ自体は証拠ではありません。私はその時点で報告の流れがどうだったか、ある時点へどのように続いたかを強調するだけだと考えます」と言いました。
記事は一部を紹介しました。
かなり重要な話が出てきました。
フェイスブックとツィッターに犯行声明が出ているのなら、記事にそれが掲載されてもおかしくないのですが、この記事には書かれていませんでした。別の研究グループなどは場所を知っているのかも知れません。メッセージの内容を正確に知りたいところです。
記事にはこれまでとは違う部分があるように思えます。スティブーンズ大使は職員1名と一緒で、煙に巻かれて死亡したとされていましたが、この記事では安全な場所に4人の職員と共にいることになっています。しかも、発砲が止む前に大使が死んだとは書いていません。職員らが避難所から出た後で火災が起きて、大使が死んだということになります。犯行声明が出た時と大使が死亡したタイミングが気になります。犯行声明は大使の死亡よりも前であった可能性があります。
また、記事は公にアンサル・アル・シャリアが犯行を否定していると書いていますが、フェイスブックに犯行声明があるのなら、公に認めていることになると思います。この矛盾はどういうことなのでしょうか。そもそも報告の通りにソーシャルメディアへの投稿が確認されているのかも気になります。
情報が混乱しているので、国務省も結論を出すのを控えているのです。犯人が分かっているのなら報復しなければなりませんし、そのためには確実な証拠をつかみたいところです。
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