大統領宮殿の近くへ迫撃砲弾が着弾
BBCによれば、シリアの首都、ダマスカスで反政府派が攻撃を行いました。
迫撃砲弾が大統領宮殿に近いアラウィー地区(Alawite district)のメッツェ86(Mezzeh 86)に着弾し、首相の事務所とメッツェ軍用空港(kmzファイルはこちら)に命中しました。政府軍の砲爆撃が、反政府派が連続的な爆弾攻撃を行った翌日にも何件か報告されました。活動家は攻撃の激化は反政府派の共同作戦の前触れかもしれないと言いました。
イギリスのデイビッド・キャメロン首相(Prime Minister David Cameron)は、再選されたバラク・オバマ大統領(President Barack Obama)に、紛争を終わらせるためにさらに行動するよう要請しました。「シリアの内外で反政府派を形成し、アサドがいないシリアという目的を達成するために、アメリカとその同盟国はもっと多くのことをすべきです」。
トルコの外務大臣は、トルコ政府が、地対空ミサイル・ペイトリオットミサイルをシリア国境に沿って配備することを、NATO軍に公式な要請をしていると、ロイター通信に言いました。AP通信も、トルコと同盟国はシリア国内の民間人を保護する地域を守るために、ペイトリオットミサイルを使う可能性を議論しているというトルコ外務当局者の発言を引用しました。
国営メディアはメッツェ86で迫撃砲弾が爆発した後の写真を報じました。ダマスカスの西地区は大統領の出身派閥で少数派のアラウィー派が多く住んでいます。人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、民間人3人が死亡、12人が負傷したと報告しました。
反政府派の活動家はメッツェ86が迫撃砲の目標ではなかったと言いました。反政府派はアサド大統領の事務所がある、丘の上の大統領宮殿を狙いましたが、弾道計算を間違えました。「この作戦は我々が愛する街で行われた大虐殺への報復です」と反政府派グループ「イスラムのライオン(the Lions of Islam)」は声明で言いました。メッツェ軍用空港と首相の執務施設は水曜日の朝にも迫撃砲の攻撃を受けました。
ダマスカスの革命評議会の広報員、スーザン・アーメド(Susan Ahmed)は「秒読みが始まっている」と考えると言いました。「何か深刻なことが、いまそこで起きており、事態は制御できなくなっているようです。政権はこれ以上、ダマスカスを支配できません」と彼女は言いました。
記事は一部を省略しました。
スーザン公報員が述べたように、私も変化を感じています。シリア全土で反政府派の攻勢が繰り返し報告されました。自由シリア軍が戦況を詳しく報告しないために、状況は不透明です。しかし、最近の動きは明らかに政府軍の劣勢を伝えています。
大統領宮殿からメッツェ軍用空港までは約3.5kmもあり、外れすぎという感じがします。
トルコはつい先日まで、飛行禁止区域の設定は時期尚早と言っていたはずですが、地対空ミサイルの配備を検討しているということは、事態が最終局面に近づいているという認識から、その準備を始めたということのようです。
シリア内乱はこれから始まる冬の間に終わる可能性がかなり強くなったと言えます。
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